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●お話

■第6話(最終話)「誕生 赤い彗星」
 宇宙世紀0079年1月23日、サイド5、ルウムでジオン、地球連邦の雌雄を決する戦いが始まった。
圧倒的劣勢に追い込まれたジオンは、秘策である人型兵器「モビルスーツ」で編成した特別強襲大隊を投入し戦況を一気に逆転させ、大勝利を収める。
なかでも、ジオン軍のシャア・アズナブルは、赤いモビルスーツ「ザクⅡ」で戦果を上げ少佐に昇進、「赤い彗星」の異名をとる。
ルウム会戦後、地球連邦軍はジオンに反撃すべく「V作戦」を計画。その裏側で、サイド7の少年アムロ・レイは自ら行動し、
新兵器「ガンダム」の秘密を探っていた。一方、地球の南極大陸でのジオン、
地球連邦の両軍の高官がそろう早期和平交渉の場でルナツーから世界中にある声明が発信される…。
~amazonより~

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●感想

GW付近にたくさん映画を見たので、これはレンタルにしようと思ったけど、昨日車の点検で1日暇に。でも車屋さんが家から遠い。そして、ちょうどこれを上映する劇場の近くだったので、暇潰しに見てきました。


この映画は、原作で言うと

コミック14巻(ルウム編・後)の最初から最後まで。ちょうどまるまる1巻です。


コミックと比較して、戦闘シーンが肉付けされていたのと、サイド7でアムロが「ガンダムとは何か?」を調べようとするエピソードが追加されていました。あとはほぼ原作通りです。

 

「ORIGIN V 激突 ルウム会戦」の方が気持ちは上がったかな。この映画ももちろん面白かったけど、「激突 ルウム会戦」は予想を超える出来だったのに対し、「誕生 赤い彗星」は予想範囲内の出来・・・という感じでした。

 

で、どこにそう感じたのだろう?と理由を考えて俺の出した答えは、「激突 ルウム会戦」は、次の「誕生 赤い彗星」は凄いぞ!という終わりか方だったのに対し、「誕生 赤い彗星」も、次にファーストという大きな物語が待ってるけど、シャアセイラ編から始まる過去編は、あくまでもファーストとは別の物語で、世界観は繋がっていても、物語は直接繋がってないから、全てを一旦ゼロに戻す物語(ゼロは比喩だけど)という描き方だったのかな?と思いました。要するに、尻すぼみの終わり方。

そんな部分に物足りなさを感じたのかも?


個人的には、ザクがサイド7に侵入する寸前くらいまでを描いてくれた方が、気持ちが上がったかも?


まあとはいえ、楽しめたシーンもいろいろある。


例えば、サラミスからの宇宙魚雷?発射シーン。魚雷がサラミスの中で移動し、発射するまでのシークエンスが描かれていたりしました。確か以前に、安彦さんへのインタビューで読んだけど、カトキさんはメカデザインだけでなく、戦闘シーンの監督もされたらしいです。なのでこの宇宙魚雷の発射シーンも、こういうのって安彦さんっぽくないから、カトキさんのコダワリなんじゃないかな?・・・なんてことを思いました。

 

あとは、

この上矢印ジャイアントヒートホーク。

これ、原作ではただデカイだけだったけど、アニメはバーニアが付いて、振り下ろす勢いにバーニアの勢いをプラスしてブッタ斬る、スーパーロボットな必殺技になってました。

ソーのストームブレイカーくらい凄かったよ。

でもその割に、戦闘シーンはMSによるジオンの圧勝だったから、最初は凄く楽しいけど、途中でちょっと飽きてきちゃうんですよね。やっぱり、MS同士の戦いが見たい。


それとね、

登場人物の、良く知ってる何人かが、声優がわかりやすく変わっていて、まーそれは仕方ないのだけど、その中で、ワッケインが意外にちょっと残念に感じました。結構特徴ある声だったからね。

 

でも、

ドレンがシャア少佐に、お前が艦長だ!って言われた後の、狼狽しながら部下に指令を出して、声が上ずってる感じ、あれ良かった。偉い人が苦手な現場の叩き上げって感じで、とってもドレンっぽかったグッチュー

 

このまま、ORIGIN本編も、3~6部作くらいにまとめてくれるなら見たいかな。それ以上長くなると、ダラダラしちゃいそう。

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●入場特典

イエ~~イ、ザクだったOKウインク