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●お話
闇に落ちた騎士や法師を葬ってきた闇斬師の媚空(秋元才加)は、元老院から魔戒法師のウサミが闇に落ちたか確認するよう命令を受ける。媚空は入心の術を駆使し、ウサミの精神世界に入っていくが、彼女が思い描いていたものとは異なる世界だった。媚空はそのことを師匠である白海法師(ミッキー・カーチス)に相談する。
~シネマトゥデイより~
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●感想
牙狼シリーズのテレビドラマ放映開始10周年記念で、
孤高の女魔戒法師・媚空が主人公のスピンオフ映画。

牙狼のスピンオフ作品って、
魔戒騎士が出てこないと面白味に欠けることが多いけど、
媚空には、魔戒騎士に負けない、存在感と格好良さがあって、
この映画は、魔戒騎士がいなくても、面白かった!!!

さすが秋元才加さん、相変わらず、
キレのある、華麗なアクションをこなす女優さんです。
そして、鋭い目付きがカッコイーーー。

この映画は、
闇斬師の媚空が、闇に落ちた先輩闇斬師と戦う話。
媚空は常にクールビューティーで、
戦闘シーンのアクションもキレがあってカッコイーのですが、
それだけでは、30分のドラマと違い、映画の尺は持たない。
そこで、孤高を信条とし、弟子をとらない主義の媚空が、
思うところあって弟子をとる・・・という展開になります。
その弟子が、媚空の弟子にしてはボケてて頼りない。
その、頼りない弟子の存在により、
クールな媚空、クールな物語に、仄かな温かさをプラスし、
その温かさが、媚空のクールさを引き立ててもいて、
最後まで飽きずに、楽しめた気がします。

また、媚空が、彼を弟子にした理由も泣かせます。
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●ただし、欠点が1つだけ
今回、入心の術を使った戦闘が何度かあり、
その際は心の中で戦うのですが、
闇を象徴する黒のイメージが強い媚空だけど、
その心は誰よりもキレイで、媚空の心の色は真っ白。
それが戦闘服に影響を与え、戦闘服が、
白い変な服に変わる時があるんです。


その白い変な服は、
恐らく天使をイメージしたのかもしれないけど、
頭の、凝った飾りに対して、服は全く飾りっ気がない。
まるで、小学生か中学生のスポーツ下着。
頭の飾りとのアンバランスさが、ダサさを激しく強調。
その服で戦う時間は短いけど、あれは本当に超ダサかった。

でも、映画は楽しいし、媚空はカッコイーよ。