クレイジー・ヴァイオレンス・ラヴァー—傷付いた君の貌が声が、僕の中の獣を煽るんだ—
『酷いことしてるなぁ、って自覚はあるよ?』
『だけど君、あんまりイイ顔するからさ。』
『……ね?』
火を点したのは、誰なんだろう?
「…いつまで、そこでそうしてるつもり?」
「……っ、」
硬い床の上、ぐったりと転がる痩身を爪先で軽く蹴る。
彼は小さく震えて、鈍い動きで顔だけを持ち上げた。
腫れた頬、右目の上には痣。
あちこちに湿布や絆創膏が貼られたその顔は、綺麗で醜い。
泣き腫らした瞳が、怯えを孕んで僕を見る。
「…スザク、」
「寝るんだったらベッド行けば?風邪でも引かれて伝染されたら迷惑だ」
髪を掴んで引き上げようとするけど、ルルーシュは呻くばかりでなかなか起き上がろうとしない。
それにイラッとして、僕はその脇腹を蹴り上げる。
「っぐ…ぅ、」
簡単にルルーシュの躯は床を転がって、ガーゼや包帯しか身に着けていない肌を、傷痕を晒すように仰向けで止まった。
「…はっ、ぅ…」
苦しげに眉を寄せて痛みを堪える、蹴られた腹を押さえる手には枷。
20センチほどの鎖がついたそれは、革とかで出来た優しいものではなく全てが金属製で、白い手首に傷を残していた。
「…っスザク…、ぃた…い…」
「うん。やっと素直に痛いって言うようになってきたね、ルルーシュ」
くすくす、嗤いが洩れる。
ルルーシュが僕に怯えて、僕の機嫌を損ねないように従順になっていくのが、とても楽しい。
涙目で痛いと訴える弱々しい姿が可愛くてたまらない、優しく頬に触れてやれば、びくんと身を縮めながら僕を見上げてくる。
…そういえば、今日は最後までしてあげてない。
口で奉仕させた後、僕が出したモノを零したから適当に殴って蹴って、そのままシャワーを浴びに行ったから、ルルーシュ自身にはそういう意味で触れてないんだった。
痛い、と呟きながら見上げてくる眼が段々虚ろになっていくので、平手で少し強く頬を打つ。
「イっ…!」
「寝るならベッド行けって言ってるのに、何してんの?」
「…ぁ、っごめ…」
じゃら、と手首の鎖が鳴る、歯の根があわないみたいにがちがち震えながらルルーシュは叩かれた頬を押さえる。
紫色の瞳から、ぽろっと涙が落ちた。
「こ、のまま寝たら…ベッド、汚す…から…」
「別に僕は気にしないけど?」
傷の手当てをしたいと言外に訴える言葉を一蹴して、もう一度黒髪を掴む。
「いた…っ、スザ…」
「ほら、立ちなよ」
冷たく言い放って髪を強く引くと、ルルーシュは呻きながら膝立ちになる。
ガクガクと震えている脚をまた軽く蹴って、無理に立ち上がらせると、彼は足を引き摺りながらベッドに向かった。
顔を顰めて攀じ登り、のろのろと這いずるように壁側の定位置に向かおうとするその腰を後ろから押さえ込むと、ひっと引き攣った息を漏らして動きが止まる。
「…っな、に…」
「ん?こっちシてないから、今日」
ぱしっ、と臀部を叩いてやると、ルルーシュは大袈裟に躯を竦み上がらせる。
別に慣らす必要ないよね、と耳元で囁いてやれば、一瞬紅く染まった顔がすぐに蒼白になった。
「っい…ぃゃ、だ…、ゃっ…!」
こんな、傷と痣だらけで包帯まみれの躯に興奮する僕も僕だけど…こういう仕打ちを受け入れてるルルーシュも大概変態だと思う。
まあ、僕がそういう風に仕込んだんだけど。
嫌だと震えるルルーシュのそこに、程よく勃起している僕を押し込む。
みちっ、て音が聞こえて、ルルーシュが細い悲鳴を上げた。
「っひぃ…ィっ!やっ、イタっ、いたぁ…っ!」
痙攣するように全身を震わせて、ルルーシュは泣き声を上げる。
僕が気に入ってる、救いを求めるような哀れな声だ。
内側の腸壁も引き攣って、ぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
「ぃた…い、痛い…よぉっ…!」
尻だけ上げさせられた格好で、彼が泣きじゃくる。
躯も声も震えている、身を捻ることもできずに泣く、ルルーシュ。
無理だと、辛いと訴えるようにキツく締め上げてくるそこを強引に割り開き抽挿を繰り返す。
傷だらけの躯をがくがくと揺さ振り、貫いている事実を教えるように動かしてやると、不意に甘い声が上がった。
「イタ…ぁっ、はァ……あぁんっ!」
先端が前立腺を掠めたのか。
きゅん、と絡む内壁が熱を孕む、そこを繰り返し突いてやればルルーシュは快楽に蕩けた喘ぎを漏らし始める。
「あ…ぁっ、はんっ…あっ、あァ…っ」
ふるりと、さっきとは違う意味で躯を震わせて、彼が悦楽ばかりを拾い始めるから、それじゃあつまらないと白い双丘に掌を振り落とす。
ばしっ、ばしん、と鋭い音が響いた。
「っヒィっ…!あっ、や…ひ、あはァっ…い、イタっ…」
そう、これだ。この声。
快楽に蕩けながらも鋭い痛みに悶える、この声この姿。
この時がいちばん、可愛い。
僕が彼を観察するためにベッド横の壁に嵌め込んだ鏡が、涙に濡れて歪むルルーシュの表情を映す。
「痛…い、あ、あっ…も、やぁ…!っひぃ…」
叩いて紅く腫れた尻に爪を突き立てて引っ掻いた、それと同時に前立腺を強く擦ってやる。
「ヒィ…イっ、うあ、あぁ…あっ———!」
苦痛と快楽が混ざった強い刺激にルルーシュは躯を反り返らせ、達した。
びくっ、びくっと痙攣を繰り返すその最奥に、僕はたっぷりと精液を注ぎ込む。
それから、ベッドサイドの引き出しから取り出したアナルプラグで蓋をして、おしまい。
せっかく注いであげた僕を零すのは許さないと、躯で覚えさせるために。
翌日ルルーシュが体調を崩すのはわかりきってるけど、そんなのはどうでもいい。
胎内への刺激と裂けた入口や臀部の痛みに、シーツを握りしめて耐えているルルーシュの腰を蹴飛ばして、ルルーシュの定位置まで移動させる。
適当にその躯に毛布を被せてやれば、彼はそれに包まってひくひくと泣き始めた。
ぐしゃぐしゃになったシーツに残った精液も血の跡も、泣きじゃくるルルーシュを飾り立てる装飾品みたいで。
「…ねぇ、ルルーシュ。今日も可愛かったよ?」
顔を寄せて囁くと、びくっと毛布にくるまった躯が震える。
嗚咽が激しくなって、手枷を嵌められたままの腕が腰掛けた僕に縋り付く。
僕の心が冷えたままだってことにも気付けない、愚かなルルーシュ。
「…泣き顔も可愛いんだけどさ、」
するっ、と左手を伸ばし、細い首にかけると、ルルーシュは泣きながら視線をこちらに向ける。
この後どうされるかなんて判ってるだろうに。
薄く笑って、僕はぎゅっと手に力を込める。
「…………っ、か…は、」
絞めすぎることはなく、でも苦しい、そんな力加減。
紫の瞳が焦点をぼやけさせる、止まることのない涙は生理的なものも混じってるんだろう。
ギリギリ、いつもより強く首を絞めて、ぼやけた瞳にほぼ力がなくなったところで手を離す。
「———っ、は…げほっ、けほっ…かはっ」
弱々しく咳込んで、ルルーシュは潤んだ眼で僕を見る。
細い首にはくっきりと痕が残って、首輪みたいに見える。
何回も繰り返してるから消えない首輪、いつか喉を潰し呼吸を止めるかもしれない絞首。
それすらも受け入れるのだろうルルーシュに苛立ち、僕はルルーシュの上に馬乗りになる。
従順なだけ、受け入れるだけ、虚心へと近付く彼。
そうじゃない、それだけじゃあ面白くもなんともない。
だから、僕はまた、彼を殴る。
身を苛む痛みと少しの快楽、彼を繋ぐものは恐怖でいい。
そう思って殴り始めたら楽しくなってきて、ルルーシュが痛い助けてと、もうやめてと哀願するのが可愛くて、更に殴り続けて。
気付いたらルルーシュは意識を飛ばしていた。
さっきよりも更に腫れ上がった頬、左の瞼に裂傷。唇も切れているし、鼻血まで流れていて、綺麗な顔は血にまみれていた。
哀れで、無様で…どうしようもなく、可愛い。
弛緩している躯を眺めて、噛み締め続けてがさがさに荒れたくちびるを指でなぞり……ふと、気付いた。
…ルルーシュは、息をしてなかった。
「……あーあ」
「ねぇ、もっとイイ顔見せてよルルーシュ。」
「…勝手に死ぬなんて、許されると思うの」
「…ああ、僕だけど。ルルーシュが死にかけてるから、治しておいて?」
「…僕らの時間はさぁ、始まったばっかりなんだよ。」
「だからルルーシュ。壊れるくらい、愛されてよ?死なないでさ。」
僕は気付かなかった、
呼吸の止まったルルーシュに語りかけながら、
……自分が無邪気に嗤っている、ことに。
「あははは、あはははははははははははははっ」
>。。。ホラーだ既知外だ狂木さん何に憑かれているんだ。
ルルーシュの想いを合間に入れようかなと思っていたのにそんな暇与えてくれませんでしたスザクさん。
あ、ルルーシュ死んでないんで大丈夫です(笑)←お前。。。