本日
仕事中のこと
製品の搬入をしていると
製品にミドリ色の物体が
よーく見ると
「あ、バッタ」
バッタ君が製品にしがみついてる
この時期
もう寒いだろう
とはいえ
仕事です
そのまま知らん顔して作業
でもまぁなんだ
ここは鉄筋コンクリート作り
餌になるものもない
そもそも生き物は水がないと
水場にいくのなら
重い鉄の扉を開けないといけない
仕事しながらも
気になっちゃって
見に行くと
まだいるんだよ、バッタ君
お人好しのゲテ
いらないビニール袋をゴミ箱から拾って来て
指でバッタ君をつついて
袋にピョンと入れて
4階から階段を下りて
1階玄関横にある花壇に放つ
バッタ君
ピョンと草の茂みに飛んでいった
これから寒くなるんで
そう長く生きられないだろうけど
鉄筋コンクリートでは
気の毒だ
せめて自然のなかに
返してあげよう
ゲテみたいなヤツでも
そのくらいの良心があるんでございます
手塚治虫さんの
「火の鳥」の鳳凰編だったか
極悪人が気まぐれでテントウ虫を助ける
やがて美しい女性があらわれて
一緒に行動するのだが
ちょっとした行き違いから勢い余って
殺してしまう
その女性はテントウ虫に姿をかえて飛び去る
女性は助けたテントウ虫の化身だった
深く後悔した男は
旅の僧侶に弟子入りして彫刻の才能を開花させて
仏師として生きることになる
バッタ君の恩返しを期待して
ふふふふ
じゃまた