さて
続きます
飲料水を原子炉に溶接付けにするに
現場責任者の担当官がいるのだが
被曝してゲロ吐く者を目の当たりにして
怯える
が
彼の怯えにあきれた別の者が
変わりに入る
その者の命がけの活躍により
溶接は成功し原子炉の温度は下がりはじめる
クールな艦長も彼らの命をいとわない
行動に涙ぐむ
やがて艦内が放射能に汚染されてゆく
ペットのネズミちゃんもその犠牲に
艦長は
乗組員が被曝しないよう、一旦デッキに出すが
そこでアメリカ軍のヘリに発見されてしまう
副長は艦長に「アメリカ軍に救助の要請」を進言するが
却下される
「アメリカは敵国である」
副長と艦長の対立が深刻化する
さらにそこに問題が
溶接部が破損し
再び原子炉の温度が上昇しはじめる
先ほどは
恐れをなして逃げた担当官
意を決して
ひとりで放射能区画へ入る
「自分が行かなければ・・・」
溶接補強に成功し
艦と原子炉は守られたが
担当官は目を冒され視力を失ってしまう
彼には婚約者がおり結婚を控えていたのだ
艦長は彼の行動を称える
その彼の勇気に推され
艦長は米軍に救助をする
そのとき
味方の潜水艦があらわれる
が
軍上層部の命令で
「K-19の放射能汚染された乗組員は乗艦させるな」
との指令が
救助の潜水艦まで汚染されるのを恐れた
上層部の決定だった
K-19の艦長はその指令を無視
「乗組員全員を離艦せよ、責任は私が取る」
やがて帰国した艦長は
軍法裁判にかけられ
すべての責任を押し付けられることに
「K-19の原子炉を破壊し、乗組員の命を危険に晒した」
が
副長たちの進言により
無罪になる
やがて「ソ連の崩壊」
K-19の事故は「機密事項」となり
一切公言してはならないことになっていた
ソ連の崩壊で
自由になった
30年ぶりに再会する乗組員たち
放射能区画に入って作業した者は
帰国後一週間で死亡し
他の乗組員も20名ほどが放射能が原因で死亡したそうだ
映画はここで終わる
この男たちのドラマを監督したのは
実は女性監督
キャスン・ビグローという女流監督だ
昨年アカデミー賞をとったあの
「ハート・ロッカー」の監督でもある
さて
放射能の話にもどる
原子力安全規格では
5シーベルトが危険で
7シーベルトが致死量だそうだ
このK-19の事故で
放射能区画で作業した者の被曝量は
なんと54シーベルトだったそうだ
致死量の8倍近くの放射線を浴びていた
もちろん彼らは一週間後に死亡している
いや
おそろしい
じゃまた