わたし映画館によく行きます
変なこだわりがあって
座る席はスクリーンに向かって左側で最後尾あたり
ここが一番座りがいい
見るときは若干右向きで座る
なぜかは聞かないでほしい
自分でもよくわからないからだ
一番見やすいとされる真ん中にあたりには
絶対に座らない
これには理由がある
「騒がしい」→人口密度が高い、席を立つ人が多い
「汚い」→肘掛けがポップコーンのアブラでヌルヌルしてる、カップホルダーが濡れている
チケット売場では大抵このあたりを勧められるが
「いえ、ここで」って左最後尾を示す
キャパ400席の劇場に一人ってこともちょくちょくある
最初は「おお、貸切かぁ」って思ってるんやが
根が小心者なので、だんだん不安になってくる
「なんか間違えたか?」
「始まるのか?」
上映がはじまって安心する
以前、『蝉しぐれ』という映画を見た時のこと
わたしの後ろの席に70代前後の老夫婦が着席した
上映が始まり、しばらくするとうしろのじいさんが喋りだした
なんと先の展開を喋りだしたのだ
「この後、こうなる」とか
「ここで、出会うんや」とか
次の展開を全部言ってしまうのだ
どうやらじいさん、藤沢ファンで原作を読んでいるらしいのだ
・・・まいったなぁ
が、しかしである
このじいさんの「予言」が、ことごとくハズれるのである
じいさん他の藤沢作品と混同しているらしく
まるで違う話をするのだ
まったく映画に集中出来ず
後日、再度改めて見ることに
『男たちの大和』を見たとき
50代ぐらいの夫婦がわたしの後ろの席に着席
ところがオヤジの方が涙もろい人らしく
中盤あたりからずっと泣いているのだ
ヨメさんに
「ティッシュくれ」って涙すすってる
・・・なにも、そんなに泣かんでも・・・
もう号泣
いろんな人が映画館に集まる
映画より面白いかも