「信じる」ということは「騙されたい」ということだ。











今日は昔の話。

いつだったか私の先輩の話をしました。
探偵をやっていた風変わりな人でした。


その人の仕事を手伝った時の話。



私はいっても手伝いなのでやることは資料の整理や、めんどくさい調査です。

ある日、彼が受けた仕事は浮気調査でした。
実際、探偵の仕事はそんなもんだという話は以前しましたね。


浮気調査とはなかなか面倒な仕事です。
対象に一日中張り付いたり、周囲の人間関係を調べたり…

そんな訳で私が呼ばれました。


昔の話ですが、守秘義務がありますので詳しいことは書けませんが、依頼人は男性。
自分の恋人が浮気をしているかどうかを調べて欲しい。
…と。

しかもめんどくさいことに男性は既婚者。
つまり調査対象は不倫相手です。

よって写真もなければ、連絡先も知らない。
いつも決まった場所にいるから、後をつけて調べろ。
と、私のバカな先輩はおっしゃったのです。



人をとやかく言える立場ではありませんが、そんな面倒を人に依頼するなんて常軌を逸しています。

…が、そこは仕事ですから文句も言わずこなすことにしました(ホントは先輩に逆らえなかっただけ)。



指定された場所はパチンコ屋でした。

着いてすぐに対象を探しましたが、それどころではない事態が。


私の恋人を発見してしまいました。

しかも風貌的に恐らく彼女が調査対象です。


つまり依頼人が正体を暴こうとしていたのはこの私です。


困りましたね。
私は自分の恋人の浮気と、その相手が既婚者であることと、彼女にギャンブルの趣味があることを同時に知ったのです。


どうします?

意見をお聞かせ願いたい。


ちなみに私は仕事を優先しました。
つまり黙って後をつけた。

そのせいで更なる真理にたどり着けました。

彼女もまた既婚者でした。
そして子どももいました。




世の中には知らない方が良いこともある。
それがこの件から得るべき教訓でした。




ところで、私はそのあと、その事を知らないふりして彼女と一年半付き合い続けましたが、それは間違ってますか?
こちらも意見をお聞かせ願いたい。



good night and have a nice dream!
一度にいろんなものを棄てた


「大切なものは無くして初めて大切さに気付く」

このことに気付いたのはこれが初めてではない











今日は一人称の話。

一人称とは自身を指して呼ぶなです。



日本語は一人称がとても多いことで有名です。


私は日常生活でも「私」を使います。

極めてニュートラルな印象を狙っているのですが、フランクな会話でも使うので逆に目立っています。

「狙って」と言った以上、これは癖ではなくわざとです。



より深い関係になると「俺」を使います。
こちらは逆に気を許した印象を狙っています。


「僕」を使うこともあります。
これは相手に力関係を意識させることを狙っています。


これは訛りですが「ワシ」を使うこともあります。
関西の訛りで話すときに本音を話している様な印象を狙っています。



すべてわざとです。

普通の人が普通に持っている一人称の癖が私にはありません。

それはきっと私の脳内言語が数字だからです。



内面的な、飾らない私の一人称は「χ」です。


good night and have a nice dream!


造り上げる事はあまりに難しい。
壊すことはいとも容易い。

この二つが実は同じものであることを僕は知っている。






私はお別れが苦手です。

得意な人なんて居ないでしょうが…


出会いがあれば別れがある。
というのがこの世界の理です。

違えることは出来ません。


最もわかりやすい別れが「死」です。

どんなに拒んでも、誰も望まなくとも必ず訪れます。


死ぬときは何と言い残すのでしょう?
そんなことを考える事があります。

それは人間として最期になる別れの言葉です。

一般に別れの言葉といったら葬儀のさいに故人に送る言葉とされますが、死んだ人は言葉なんか聞けません。
乱暴な言い方をしたら遺族の自己満足です。

本当の意味での別れの言葉は死ぬときに交わされるのです。



きっと私はなにも言えないのでしょう。

立場はかわりますが送る側だった時は何も言えませんでした。

いつも、いつも、まるでいつも通り当たり前に次があるかのように、呆けた顔で眺めるだけです。



そんな大事なときにもそんなんだから、永遠以外の別れでも、なにも言えないのです。


卒業式の日も、彼女と別れるときも、いつも通りの別れの挨拶で去って、二度と会わない。
実に一方的だと思います。

暴力的とも言えます。


解ってはいても、私はお別れの言葉を言えないのです。


その訳は、至極単純。

別れが辛いのでも無く、もう一度会えることを期待しているのでもなく、気を使っているのでもありません。

引き留められるのがウザイだけです。



good night and have anice dream!