私の盾は私だけのもの
私の事しか守れない
本当に大切なものは守れない


彼の弾は仲間の為に敵を貫くのに
彼の刃は仲間の為に敵を削ぐのに
彼女の鎚は仲間の為に敵を砕くのに
彼女の双刃は仲間の為に敵を刻むのに


私の盾は私の事しか守ってくれない
私の矛は私の為にしか敵を穿ってくれない


5人で居るのにいつも私は独りぼっち
















実は私の目には目には見えないものが見えます。

幽霊とかではありません。

参考までに私はお化けの類が大の苦手です。
霊感が無くて本当に良かったと思っています。




さて、私の目に見える普通じゃないものは、例えば筋肉です。


人間の身体は筋肉が剥き出しなんて事はありません。

大抵はその上に皮が張り付いています。


ですから普通は筋肉なんて目には見えないのです。


でも私にはそれが見えます。



何だか特別な素敵スキルのように言いましたが、実際はそんなにファンタジーではありません。

「見える」というのはたとえです。





私は昔、お医者さんになりたかったことがあるのです。

そのために独学でかなり勉強しました。
結局、医者になるのは止めたのですが、その時膨大なデータを頭に詰め込みました。


例えば、前腕の筋肉がこれくらいついていると腕がこれ以上曲がらなくなるとか、腹筋がこれくらいついているとこれくらいの声が出せるとか。


あくまで統計的なデータであって、必ずしも全てが当てはまるといったことはありませんが、概ね正しいデータです。



それから逆算して、「腕がここまでしか曲がらないのなら腕の筋肉量はこれくらい」といった風に目には見えない「中身」の仮説を組み立てる事が出来ます。


さらに、私は何も筋肉だけに詳しいわけではありません。
骨だったり、関節だったり、内臓だったり。

一つの事柄の原因を多方面から仮定し、食い違うもの、有り得ないものを除けばかなり制度が高くなります。



そんな「中身」の分析をほぼ反射でやっているので、私の中での認識は「中身が見える」と言うのが一番しっくりきます。



ですから私には、服を着ていても体型がわかるし、機械を通さなくても筋肉量がわかるのです。





そんな変な「目」を持っているからか、私は普通の人が気にしない所ばかり見ています。

首の筋とか、アキレス腱とか、鎖骨とか、目の毛細血管とか、舌の厚みとか。


そのせいというか、なんというか。
私は人の顔を覚えるのが極端に苦手です。

普通の人が普通に目がいく服装だとか、髪型だとか、メイクだとかが一切見えません。




どんなに変装しても中身を変えない限り私は気付くし、どんなにイメチェンしても見えるもののみの変化では私は気付きません。






恐らく私が変なのです。

それは認めますが、果たしてそれ以外の人はみんな同じものしか見ないのでしょうか?

つまり服装だとか、髪型だとか、メイクだとかを見る人のみで世界は作られているのでしょうか?




「流行のファッション」というのが存在する以上それはそうなのでしょう。







good night and have a nice dream!