霧と煙。
氷と焔。
白と黒。
素数と乗数。

似る事もなく、近付くこともなく、互いを否定して、触れ合うこともない。



それはそれで確かな絆である。



















私は全力を出せない人です。

それは「出せない」というよりは、「出さない」といった方が幾分かしっくりきます。




私は昔から熱くなりすぎる体質で、夢中になると周りが見えなくなってしまいます。
熱中して打ち込む姿勢というのは、それはそれで素敵だとは思いますが、私くらい度が過ぎると周りはついて行くのがやっとです。

そうして誰もついて来なくなります。



私は自分が熱くなりすぎて周囲からおいて行かれるのが怖いのです。
だから、全力を出さない。

出せないのです。




もしも私の全力についていける人がいたとすれば、それは私の「相棒」と呼べるのではないでしょうか。

もしもそんな人がいるとすれば私には一人しか思い当たりません。



その人は、私の知る限り最も速いダーツを投げる人で、部分塗装の上手な人で、最も小さな素数の椅子に座っていて、寝起きが悪くて、不器用で、この文章を読んでいるかもしれないけど自分の事だと気付かないくらい鈍感で、私の大親友です。





シロの件でも話しましたが、相手がどう思っているかは私にはわかりません。

もしかしたら、もうすぐ私の事を忘れてしまうかもしれないし、もう忘れているかもしれないし、最初から覚えていないかもしれない。


それでも私は覚えているし、忘れていないし、忘れません。



どんなスピードで走っても、どんなに熱くなっても、あるいは立ち止まっても、涼しい顔してついてきたのは彼だけですから。





お前が思っている以上に私は寂しいぞ。


good night and have a nice dream!