「ごめんなさい」が言える人間なんてなかなか居ない。














あえて私の正体を暴露するなら、私は蜘蛛です。

それは、なにも私が節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目に属する動物で、粘着性のある糸で網を張り、虫を捕食するという意味ではありません。

ただ、私の「私らしさ」、業界用語で言うなら「憑き物」、有体に言うなら「人間性」が蜘蛛であると言うだけの話。


以前、絡新婦の話をしたと思います。
ジョロウグモと読みます。アシナガグモ科で、雌の腹部には幅広い黄色と緑青色の横しま模様があるのが特徴で、腹部下面に鮮紅色の紋があり、雄は雌に比べて小さく、色も褐色がかった黄色に濃色の縦じま模様である実在のクモとは違います。



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これが絡新婦。
人間の女性のような後ろ姿からクモの足が出て、その先に火を吐く子グモがついている絵です。

元は『和漢三才図絵』巻第五十二や、中国の『本草綱目』に紹介されていたクモの怪です。
上の絵は鳥山石燕の『画図百鬼夜行』によるもの。


絡とは「からまる」「つながる」「まとわりつく」「甘えかかる」の意。
新婦とは花嫁のこと。
恋人の訪れを「蜘蛛の振る舞い」と言うことから、クモは縁結びに縁起のよいものとされています。

クモは網を張ることから「謀略家」ともされます。



策をめぐらし、親しき伴侶をもうけ、自らを中心に据える。
それは、どうしようもなく私らしさであると考えます。


絡新婦の子グモは火を吐いています。
しかも、子沢山です。

自分の得た物を手に余し、身を滅ぼすのが絡新婦の宿命であり、同時に蜘蛛憑きの宿命です。


足るを知る。

それが今回の件から得るべき教訓なのかもしれません。



Good night and have a nice dream!