過ぎ去ったこと



遠い街に住む恋人より連絡がきた

「会ひたい」

できぬ
君とはもう終わった関係だ

しかし 彼女はまるで聞こえていないかのように
「貴方の好きな干菓子をたんと用意して待ってます 二つ目の満月が昇までに必ず会ひに来てくださいまし」
と言つた


孤独な女だ
大方 現世の荒波に疲弊したのだろう
顔を見るくらいは構わんか
さふ思ひ直し 電車に乗る

すでに二つ目の満月がすぎた時分であつた


会つて酒でも飲めば気も晴れよう
さふのんびりかまへ 寄り道なぞしながら のらりくらりと参つた私が彼女のもとへ着ゐたのは三つ目の二日月の時分であつた



彼女は私を待つてゐなかつた
待つて 待つて 待ちくたびれて石碑の下で休憩をしてゐた

あぁ左様で

時間になど執着のなゐ女が期限をつけたのはこれ故であつた
女の宝を病んだのだ と人より聞ひた



彼女の家を訪れる
久方ぶりに訪れた住家には気持ちのよゐほど何もなかつた
机の上にただ一つ いつか私が たらふく食っても飽きぬ とほざゐた干菓子が一缶おいてあつた
一つ手に取り味をみる
干菓子は渇ききり ひどくもそもそとしてゐた


帰りぎわ 私は再び彼女の休む石碑を訪れた
傍に腰掛け空を見る
曇天には星も月も見当たらなかった


缶から干菓子を一つとり彼女に手向ける



せっかく会いに来たのだ
今夜は一緒に寝よう


明くる朝 私は一人家路についた




もそもそとした干菓子は閻魔蛩の次に嫌いだ














今日は仮面ライダーの話です。

私が仮面ライダーを真面目に見ていたのはV3までです。
平成ライダーに関しては一度もリアルタイムで見ていません。

でも私は仮面ライダーが好きです。
仮面ライダーに限らず、私は子どものヒーローが好きです。



子どもにとって大人とは「いつか訪れる自分の姿」です。
一生懸命生きても適当に生きても大人にはなれます。
しかし仮面ライダーやプリキュアは子どもたちの憧れです。
「仮面ライダーみたいに強くなりたい」とか「プリキュアみたいにかわいくなりたい」という目標を与えてくれます。
うちの小僧はダブルになるためにお野菜も食べる決意を固めました。


子どもたちにとってそういう存在は大事です。

私のヒーローは「黄金バット」でした。
薄気味悪いヒーローでしたがとてもかっこよかったです。
暗闇に薄ぼんやりと浮かぶ金色のガイコツがマントを翻し高らかに笑う。
幼心をとらえてはなしませんでした。



私のルーツは黄金バット?


Good night and have a nice dream!