私はコロンビアが好きです。
国じゃありません。
コーヒーです。

キリマンジャロも好きです。
山じゃありません。
コーヒーです。


どっちも好きですがこの二つをブレンドしようとは思いません。


なぜか?
コロンビアにはコロンビアのよさ、キリマンジャロにはキリマンジャロのよさがあり、ブレンドすることで互いに互いのよさを邪魔し合ってしまうからです。

マイルドな味わいと深く豊かな香りをもつコロンビアと、刃物で切ったような鋭い酸味をもつキリマンジャロでは持味が大きく違ってきます。



私はブレンドしてはいけない二つをブレンドしてしまったのかもしれません。











以前、妖怪 鉄鼠の話をしました。
まぁ続きです。
読んでない方は読んでからの方がいいです。


鉄鼠を生んだのはなんだったのでしょう?
白河院の契約不履行か?
頼豪の怨念か?


なんじゃあありません。
鉄鼠を生んだのは天台宗山門派の抱いた不当な罪悪感です。

頼豪は山門派と寺門派の抗争に巻き込まれて亡くなったようなものです。
山門派の僧達は自らのせいで頼豪を死に追いやったと思います。
それは表立った感情ではなく、無意識な 自分でも気付かない部分で感じたことです。
そういう事はよくあります。
はっきりとわからなくても心のどこかでひっかかること。

まして人を死に追いやったとなればその心の動きは妖怪を生むには十分です。


心にあったわだかまりは鼠の形を得て走りだす。
飢餓に苦しみ怒りに狂った頼豪が我らに復讐にくる。


それが鉄鼠の理です。
しかし先にも言いましたが、これは不当な罪悪感です。
頼豪が亡くなったのは山門派が悪いわけじゃあありません。
多少は罪もあるでしょうが、私に言わせりゃ面倒を嫌って約束を踏み倒した白河院こそ復讐されるべきです。

感じた罪悪感は不当なものです。
その疑心はありもしない妖魔を生み自らを苛みます。
周りから見たらえらく滑稽な様ですよ。






モノノ怪の形を成すは人の因果と縁

真とは事の有様

理とは心の有様




人は誰しも心中に妖しきものを飼うものです。

何卒お気を付けを


Good night and have a nice dream.