今日どれだけの事を成すかよりも、今日を必死に生き明日と言う日を迎える事の方が何倍も価値のあることである。

















今日は油絵の話。


私は油絵を描きます。

勢いで「描きます」等といってしまいましたが、趣味と言うには割いている時間が少なすぎます。


まぁその程度なのですが、そんな私が実に久しぶり(3年ぶり)に油絵を描こうと思ったので今日は油絵の話です。






私が油絵を描き始めたのは学生の時です。
当時よくつるんでいた企画好きの友人が「絵画コンテストをしよう」と言い出したことが始まりです。

ほんの気まぐれだったのだろうと思います。
ちなみに描いたのは私と彼女だけでした。

そんな程度の思い付き企画だったのですが私といったらえらく真剣に受け止め、「大人の男の絵画は油絵だぜ」と謎の発想で未開拓の油絵界へとその身を投じたのです。


私はゴッホが大好きでしたし、国立西洋美術館へもよく足を運んでいたので、そう思ったのも不思議は無いのですがなんとも無謀ですね。



まずは本を買いました。
私としてはごく当たり前の、むしろそれ以外無いとも言える手口です。

そんなんだから我が家は本で溢れているのだ…



非常にざっくりと知識を得て、さて描くかとなったのですが私の住む小さな田舎町に画材屋なんてコジャレたもんはありません。
文房具屋にいっても油絵の具なんて代物はありませんでした。

通販なんて画期的な発想は当時の私にはありませんでした。


どうしたものか…


等と考えていたら思いもよらない場所で油絵の具に出会いました。

ダイソーです。



流石天下の100円ショップ。
なんでもあると言っても過言ではないでしょう。

学生ですしお金もありませんでした。
この運命的な出会いに胸踊らせ早速買って帰りました(その時買ったのは赤とか青とかかなりシンプルなネーミングの色でした)。


帰宅して買い物袋を広げて気が付いたのですが、一体何に描くんですか。

基底材といいますが一般的にはキャンバスだったり木製パネルだったりするのです。
そんなもんは一般家庭にはありません。

とりあえずベニヤ板を切ってみました。


では何で描くのか?
筆すら持っていないとは、もうこの時点でやめた方がいいです。


くじけませんでしたよ。
「たしか油絵はナイフで描くこともあると聞いたことがある」と聞いたばかりの知識をフル活用しバターナイフを用意しました。


そして描いた結果は…


とても涙なしでは語れません。

下地を作っていないベニヤ板では油分が吸われて思うように色が付きませんし、弾力の無いバターナイフなんか使って絵なんか描けません。

第一回は財力と気力を費やして燃えるゴミを作った格好になります。



あまりに理想と違ったのでもう一冊本を追加し、再びダイソーへ。

筆を買いに行ったのですがキャンバスボードなるものを見つけたのでこれも購入。
さらにパレットも買いました。

すべてダイソーの品とはいえかなり準備が整いました。



そして第二回。
順調に見えた滑り出しでしたが思わぬ落とし穴がありました。

絵の具はそのままでは硬い事があります。
水彩絵の具ならば水で薄めるところですが、油絵の具は文字通り油で薄める必要があります。
テレピンやペトロール等の揮発性油やリンシードオイルやポピーオイル等の乾性油を使います。

ここまでかなり頼りになったダイソーでしたが流石に画用液までは取り扱っていませんでした。


そこで、私が最も身近に感じていた油をとき油として使うことにしました。
サラダ油です。



知っている人は知っています。
油絵の具のバインダーは酸化重合することで固まる乾性油。
サラダ油は不乾性油。

待てど暮らせど乾かないのです。


「芸術は一朝一夕にならず」と自分に言い聞かせて頑張りましたが、流石に諦めました。

第二回も悲しい結果に終わってしまいました。



そこからは、とりあえず道具を手放し基礎を学ぶことにしました。

紆余曲折を経て王道に帰する格好になります。


その後は結構な数の作品を描いては捨て、描いては捨てを繰り返しましたが第一回、第二回を越える失敗はありませんでしたよ。






久しぶりに広げた画材たちを見てそんな日をおもいだしたのであります。



good night and have a nice dream!


別れの言葉は一時の死である













久しぶりの更新です。
最近間隔が空きすぎて記事を書くたび枕詞のように「久しぶりの更新です」と書く気がします。


人の行動を阻害する最大の障壁は「めんどくさい」という思考である。
というのがこの件から得るべき教訓です。



さて今日は裁縫の話。

裁縫とは文字通り「裁って」「縫う」作業。


私はまずまず裁縫をします。

そんな大行なもんではありません。



そんな私にかみさんから制作依頼が来ました。

曰く「通勤用バッグでA4の書類が入るサイズがほしい」と。

素直に聞き流せばいいものを「バッグなんざ直線縫いだけで作れるから楽勝だぜ」なんて言ってしまったわけです。


というわけで作ります。


まずは型紙を用意しましょう。




私は新聞で作りましたが手頃な紙袋があればそれを切り開いて型紙にできます。
出来上がりサイズの目安が分かりやすくてオススメです。

ちなみにこのままでは見にくいので模造紙に清書したものを使いました。

この時型紙に縫い代をつけておくことをおすすめします。




さていよいよ布を裁ちますか。

今回はこんな布を使います。






シンプルなデザインの帆布ですが、実は既に問題が発生していた事に私は気付いていません。




型紙を使って布を裁ちます。

…が微妙に足りない。


何故ならば寸法の計算の際、持ち手を一本分しか考慮していなかったから。

自分の浅はかさが恨めしい…



布を買い足すことも考えましたが、買ったお店が結構遠いので持ち手を半分の太さにすることでカバーしました。



さて話は戻って裏地も同様に裁ちます。

使った布はこれ。




見ずらいですがピンクの水玉です。








すべてのパーツが揃いました。

周囲がとっちらかってるのは気にしないでください。



では縫いますか。



まず裏地と見返しを中表で縫い合わせます。





間に挟まってるのは余った布で作ったポケットです。


そして問題発生。

表地は帆布、裏地はガーゼです。
重ねて縫うのがこの上なく難しい。


布選びの際、材質を吟味しておくべきでした。
この件から得るべき教訓です。


紆余曲折の末縫えたらこいつを裏返し、見返し側にミシンをかけます。






ちなみにさっき縫ったやつの反対側のパーツですよ。
ポケットが消え失せた訳ではありません。



今回は持ち手を縫い込むデザインなのでここで持ち手を作ります。

中表に縫って裏返します。


…が問題発生。

苦肉の策で幅を半分にしたわけですが現物を前にしたらやっぱり細い…

こんなもんで書類書籍を持ち歩いたら肩がえらいことになりそうです。


というわけで作戦変更。


片端を処理して三つ折りにします。
一見するとより細くなってしまいそうですがギリギリを縫うことで縫い代分のロスを無くします。


デニムのベルトループのような設計ですね。






端の処理は出来ればロックミシンがいいですね。

私はないのでジグザグ縫いです。



絶対買うぞロックミシン。







持ち手ができました。



そしたらこいつを挟んで表地と裏地を中表に縫い合わせます。





後々の事を考えて縫い代を割っておきます。






これを二つ合わせて四辺を縫います。


そしてお馴染みの問題発生。


返し口を残すのを忘れました。

これでは裏返せない…


どこにとるのがいいのでしょう?

私は目立たないよう裏地の底にしました。




さて返し口を残して縫えたら四隅も縫います。

図形に詳しい人ならマチの縫い方は容易に想像できるでしょう。







このように。


返し口から返し、返し口を縫います。



縁を縫って完成。


ここでも問題発生。


表地に帆布なんて厚い布を使ったもんだから重なった箇所の厚みが尋常じゃないです。

家庭用ミシンなんかじゃ到底縫えない。



重なってる縫い代をかなり削ったうえでミシンに無理をさせてなんとかなりました。



そして完成。





中。






なんとかなったからいいもののかなり波乱のバッグ製作でした。

反省点を多く残す作品でした(特に持ち手)。




つぎはもっとよい作品を作りたいです。




さて、気に入ってもらえるかな?





good night and have a nice dream
鏡を見たことがあるかい?


多分無いだろうね



君達が見ているのは鏡に写ったものだ


さながら真実から眼を背けるように


















今日はシンボルの話。



早速ですが、救急車に描かれているシンボルはなんでしょう?



まぁ大半の人は赤十字と答えるでしょう。


でわなく、私が聞きたいのは青い方のやつ。


杖にまかさっている蛇の図案です。



先日そんな話をしていたら「ケーリュケイオンでしょ」といった人がいました。



いや、違いますよ。

よく似てますが別物です。


さて、ケーリュケイオンとは何か?

こっちは見たことあるかわかりませんが二匹の蛇が巻き付いている上部に翼が描かれた図案です。

カドゥケウスとも呼ばれます。

こいつは神様界の郵便屋さんヘルメスの持ち物です。


したがって運送や伝令が掲げるシンボルです。




対して救急車に描かれているのはアスクレピオスの杖。

杖に蛇が巻き付いたデザインで蛇は一匹。

翼もありません。


医神アスクレピオスの持ち物で再生の象徴です。


こっちは医療などで掲げられるシンボルです。



よく似てますが全然違ういわれなので混同しないようにしましょう。




彼も生半可な知識を披露しようとしなければ痛い目にあわずにすんだものを。

半端な知識は身を滅ぼすというのが今回の件から得るべき教訓です。


知らないことは「知らない」と言いましょう。



good night and have a nice dream!