今日はTAC渋谷校で開かれた実務補習に関するセミナー「診断実習の世界」に出席してきました。2次試験口述試験受験者を対象にしたセミナーで出席者は百数十名。実務補習の内容や事前準備等の詳細に関する解説と実際の体験談が中心です。


 初めての診断実務経験となる訳で、プロの診断士としての対応が求められる。診断先から話を聞けるのは、初日もしくは2日目に設定されるヒアリングの2時間程度だけで、次にお会いする際には報告書を提示することになる。

 その1回の話から、先方の課題や改善方向性を見極めて1週間程度で報告書をまとめあげることになる。短期間で診断先企業の業種概要を調べたり、改善策を導き出して1冊の報告書にまとめあげなければならない…とのこと。


 今まで1次2次試験勉強で経験してきたことは、実はこうした分からないことに直面した時に、いかに手際よく調べ上げ、診断先に分かりやすく報告、提案できるか。そういう対応能力だったのかもしれないなと感じました。(勉強してきたことそのものが役に立つ感じでもなさそうですので…)

 自分はコンサルティング実務経験があったり、プレゼンが得意だったりという訳でもないので、実務補習に向けて大いに不安が積み重なる日々です。ただ最低限、相手の困っていることをきちんと聞き出すことだけでも頑張ってみようかなと思った次第でありました。

 現在の中小企業は非常に疲弊しており、忙しい中、時間を割いて素人同然の診断士試験合格者の相手をしてくださるのだから、相手の痛みを理解する姿勢を持ちなさい…との先生の言葉が印象に残りました。(それができないなら1次試験勉強からゼロからやり直しなさいとも)