私はいつも同窓会には車で行って、
幹事をしている友人の送り迎えをする。
飲み会の雰囲気は好きだがあんまり飲めないし、
お酒が特別好きな方ではないし、
グルジェフの言う、飲んでも意識を完全に正常に保つことに
憧れているので、タクシーで帰るのが馬鹿馬鹿しく思ってしまうのだ。
先日の同窓会の3次会で、某国立大で教授をしている友人の
隣になった。
相手は相当酔っ払っているので、割り引いて話を聞いていたが
なんだか異常に絡んでくる。
今が一番幸せだと言っているのに「総括が終わっていない」とか
「「プロのアカデミックな立場のカウンセラーとか精神科の医者に
診てもらえ」と言うのだ。
こいつ・・・・。と思ったが面倒なので「医者にかかってます」と言ったら
「よしよし」と一人で納得したのでホッとした。
こいつの方が医者にかかれと思ったが、面倒だったのでほおって帰った。
しかしいつまで経ってもこの日の出来事は消えていかない。
そうなのだ。
私は本物の病気なのかもしれない。
長い間、親から、結婚してからは夫から、
学校に通っていた頃は教師から
いつも「はぐらかされてきた」と言う印象が強い。
いつも納得できなかったのだ。
そして知らないうちに私の精神は蝕まれてきたのかもしれない。
でも、いまだに精神科にかかる気にはなれない。
それより私がすっかり良くなった気分に成れるのは
付き合っていた彼が一度は精神科を目指した医師だからだと思う。
繊細すぎる彼には荷が重かったらしくて、
別の科の医師になったと聞いていた。
貴重な、奇跡のような出会いだった。
私の人生における小さな明るいともし火だったが
随分と救われたのだ。
これからあと何年生きるのか、明日が来るのか
私には分からない。
でも人生というものは何が起こるかわからないと思えるし、
明日に希望をもたらしたのだ。
今年も残りわずかになったが、
良い年だったし、
お陰でいつまでも忘れられない年になった。