若い頃9年近く某銀行に勤めていた。


入社直後いきなりの営業職で、先輩から鍛えられたのは「お客様の話をよく聞くこと」

クレーム処理にしろ日常の業務にしろ最後まで相手の話を聞くことがもっとも大事なことだった。

興奮しているお客様には真摯な態度で聞き最後までしゃべりつくしてもらう。


こちらからは何度も同じ事を聞き返さない。1度で理解する。要するに聞き上手になると言うことかな。



最近喫茶店を開業したばかりだが、夫婦共通の友人からよく言われるは「夫を接客係り」にしたらいいという話。


これには私も子どもたちもとても不安。

親切な人だが宝の持ち腐れ。

他人におよそ関心がないので親切の出番が皆無。むしろトンチンカンな受け答えで家族のヒンシュクを買うことが多い。

それに人から聞いた話を記憶することが皆無に近い。


出産祝いをあげた彼の従姉妹に会った時に「いつ産んだの知らなかったなあ」

って言うな。ヾ(。`Д´。)ノ


こんなに人の話をまったく聞いていない人が接客したらたぶんオーダーも間違えるし、何度聞いてもすぐ忘れるし、別のテーブルに珈琲運びそうだし。(笑


最近までそう思っていた。しかしそうでもないような気がしてきた。



ひょっとすると喫茶店で話をしたがるお客様と言うのは何度も同じ話を繰り返したがる人が多いのかな?


そんな方には夫はとてもお勧め。

何度でも新鮮な頭で本気でびっくりしたり感動したりできます。

お年寄りにもアルツハイマーの患者さんにもぴったり。


舅がアルツハイマーになり引き取ったのはいいが一番堪えるのが同じ話を何十回も繰り返すこと。

一回で反応するように鍛えられた私の頭がすぐに拒絶反応を始める。それを必死で隠して始めて聞いたときと同じリアクションをしている自分がいる。(もちろん今は私も年とともに記憶力もかなり落ちて子どもにしかられているのだが)



先日は夜中に突然起き出し、大きな声で何度も「お前は誰か」と言う舅に「私はあなたの息子です」


「俺のうちにあかの他人が何で寝とるとか」と言う舅に「ここは私のうちです」

とこれまた何度も冷静に繰り返す夫。


いいコンビだなあ。

ただ心配なのはこの舅の遺伝子をもらっていると言うことです。