欠けた月
駆け出した
いつまでも抜けられない闇へと
廻る青い月僕を照らす
見上げた空の上は
怪しい仮面を被った道化師
おいでと手招きする
枯れた森の中永遠に堕ちて行く
見果てぬ夢に眠ったまま
神の居ないこの地上から飛んでしまおうよ
この両手を羽に見立て
風を摑むように広げ
雲の切れ間から伸びる彼の手は
僕の頭をなでて
いくら駆け回っても
逆らえない運命と
判っていながら足掻き続ける
欠けた月に響き渡る
怪しげな息遣い
笑顔の仮面を被った道化師は
時折哀しみの仮面を
その笑顔に重ねて
悲しそうに
ただ僕を見守るだけ
また手招きを繰り返すだけ・・・