lost end | GET LOST!

lost end

乾ききった僕はその身体を潤したくて
目に見えるものすべて吸い込んだ
巡る情報に目が眩み足元も覚束ない
それでもまだ乾いている
ただそれが苦しくて


明日の空はきっと焼け焦げて
街は廃墟になってるだろう
そんな恐ろしい争いの記憶さえも
僕は貪欲に吸い込んでゆく
人々の叫び声が僕の中を濁していく


ただ必ず朝はやってくる
永遠の終わりなどやってこない
僕らは死に向かって生きている
僕がわかったのは
それだけだった


なすすべも無くその恐ろしい光景を眺め
早く終われと願うばかりで
命が落ちないことだけを祈る
そんな弱小な生き物でも
僕らは神様を信じている


ただ今宵も静けさはやってこない
暗がりの中どこかで響く鈍い音
砕け散る火の粉と
ばらばらに散り行く星
そんな中で僕はまた
明るい世界を夢見て眠る


乾ききった僕の身体が
何もかも吸い込んで
新しい朝の光を
思い切り吸い込んで
僕が土に帰る日は
誰かの笑顔が生まれる日
そんなことを夢見て眠る