Pervasion
支えあうことでギリギリの塔は僕には狭すぎる
悪い病が満たしてて息を思い切り吸い込めない
うめき声と死神の足音が毒のように僕を満たす
少女の様に君の眼はただこの腕の中で静かに眠るだけ
闇を呼ぶ太陽は白く何もかも閉ざしてしまうから
縛られたように止まる君と僕
真黒な傘を持って笑う神様と胸の底から溢れる欲望が君を穢す
何度目かの夜と夢が過ぎ・・・
世界は嘘で満たされた
本当のことなんて何も無い あるなら冷え切った君の肌
怖い夢の中で快楽に浸るのはもう嫌だ
裏表の繋がった中で自由はいつも背中合わせ
毒で満たされた君の瞳から僕眠りを覚ます滴
広がる波紋は止まらない悪い夢を解き放つ
見上げた空は明るく色づく・・・
羽を捥がれた哀れな鳥はもがくだけ
無駄に足掻いてる 飛べるはずも無く・・・
鳥篭の中でうなされた黒く白いその哀れな鳥は
虚ろな眼を僅かに微笑ませて 太陽の光の中静かに羽を畳む
物語を閉ざしながら
意味ありげな歌を残して・・・