■先週発売の新作動向
先週発売の新作タイトルで首位を獲得したのは約7万本を販売した
「PS2:ドラゴンボールZ インフィニットワールド」です。
店頭消化率ですら5割程度の低さであり、
各問屋の在庫を考慮するとかなり値崩れする可能性あり。
年末で少しは活気付く事も予想されますが、
不調が続くPS2タイトルなので期待は薄そうです。
新作2位には約3.5万本を販売した「Wii:428 封鎖された渋谷で」です。
購入者からの評価はかなり高いようなのですが、
今ひとつWiiユーザーの食指が動いてない様子。
ネットとの温度差も浮き彫りに成っており、
店頭では売り切り終了という事もありえそうです。
新作3位には3万本強を販売した「360:フォールアウト3」がランクイン。
販売予測をやや上回る良い動きをした販売店が多いようですが、
PS3版の発売も控えていますし伸びの部分は期待しない方が良いかも。
とはいえ360タイトルはいつもの如く予測から大きく外れる事が少なく、
単体でみると規模が小さく商売として成り立ちはしませんが、
一番安定している市場なのではないでしょうか。
その下には「PS3&PS2:プロ野球スピリッツ5完全版」が3万本弱、
「DS:エヴァンゲリオン 約束の時」「PS3&360:SaintsRow2」が約1.5万本でした。
新作タイトルはそこそこあったのですが、
大きな動きをするタイトルは見当たりませんでした。
■先週の旧作の動向
準新作では「DS:レイトン教授と最後の時間旅行」が
約9万本を上乗せし累計販売数で約45万本となりました。
前作「悪魔の箱」を若干上回るペースで普及していますし、
その「悪魔の箱」や「不思議な町」も再度盛り上がりを見せています。
「悪魔の箱」は昨年末終了時点で60万本を突破していたことから、
本作はそれを上回る期待をしても良いのではないでしょうか。
「PS3&360:ワールドサッカー ウイニングイレブン2009」は、
レイトンと同じく前作が昨年末に発売されていたものの、
PS2とPS3のペアだったため数字はかなり落としています。
PS3単体でみると前作を若干上回っているペースなので、
本作も年内で30万本規模の期待はしたいところですが、
後に控えるPS2&PSP版の発売がどう影響するかといったところ。
「PSP:喧嘩番長3」「PSP:無双OROCHI 魔王再臨」はともに2万本規模の動き。
ペースの大きな落ち込みもみられず年内は安定しそうです。
逆にその下に位置する「PSP:遊戯王」は大きく落ち込み約1.5万本の販売。
コチラはそろそろ売り切り終了したいところではないでしょうか。
そして定番タイトルでは「DS:ポケットモンスター プラチナ」が
ダブルミリオンを達成しました。
9月の発売から約2ヶ月での達成となりますが、
いまだに流通では品薄傾向となっています。
とはいえこの品薄は意図的に出荷調整を行われた結果の品薄ゆえ、
実におもしろくない傾向と個人的には思います。
かたや指定法人では20%ちかい割引をする余裕があり、
一般販売店では折込チラシへの掲載すら危ぶまれるというのは、
商売としての公平さにかけているのではないでしょうか。
1日も早く改善される事を希望します。
その他の定番たいとるは「Wii:街へいこうよ どうぶつの森」が約7万本の販売、
DS関連タイトルが上位を占めるなど年末らしさが出てきています。
■ハードの販売動向
本体関連は全体的に底上げ傾向。
年末だけに任天堂ハードの伸びがかなり出てきています。
今週も任天堂ハードの動きが活発ですので、
さらに数字を伸ばす可能性が高そうです。







