2006年に登場したPS3とWiiの次世代機2機種や、

ニンテンドーDSの異常とも思える大躍進により、

家庭用ゲーム市場は過去最大の規模となった事が、

エンターブレインより発表されました。


前年比37.6%の6258億円の市場規模となり、

調査開始後最大だった1997年の5332億円を大きく上回りました。


またソフト総販売本数約7700万本のうち、

約4850万本(63%)が携帯ゲーム機向けソフトとなり、

据置型用ソフトを携帯型用ソフトが初めて上回った事も同時に発表。


ソフトに関してはあくまでも販売本数という事ですので、

ソフト1本の単価が携帯ゲームは安いという問題もありますし、

圧倒的に携帯ゲームが上回っているわけでもなさそうです。



こんな数字を見せられて、

疑う気持ちには全くなりませんでした。


たしかに流通の面から見ても、

2006年を振り返ると異常だったと思える事は多数あります。


■ハードが品薄だけに転売する人が増えた。

■希望小売価格を上回ったり抱き合わせ販売などが横行した。

■DSソフトの異常な販売力

■1年間ニンテンドーDSが品薄


などなど上げだしたらキリがありません。


個人間のゲーム売買も多数行われ、

トラブルも少なからず起きているようですし、

ハードの供給により一層力を入れてほしいところです。



市場規模が過去最高だったといっても、

ゲーム屋すべてが好調だったわけではありません。


都市圏から地方まで量販店の出店は激しく行われ、

TSUTAYAやGEOの店舗獲得競争だけでも相当なものでした。


家電量販店も地方への進出や、

多種多様な業界再編まで行われ、

ゲーム業界にも影響を及ぼしました。



また流通もかなり変化がありました。


ゲーム流通大手ハピネットがモリガングを子会社化、

タカラ系&トミー系流通の統合&吸収合併など、

流通会社が新聞紙上をにぎわせた事もありました。



そんな2006年。


終わってみれば任天堂の1人勝ちのような状態。


現在も毎週発表のある販売データの上位30タイトルのうち、

20~25タイトルが任天堂関連のソフト。


100万本どころか500万本目前のタイトルまで出る始末。


この勢いで2007年はどうなるのでしょうか。


任天堂の目標は昨年よりも更に高い位置を目指しています。


SCEも昨年は開発費がかかったので赤字でしたが、

今年、遅くても来年には黒字化する予定です。


少子化で縮小傾向といわれているゲーム市場ですが、

それをはねかえして更に規模が大きくなるかもしれませんね。