一条 ゆかり
■ストーリー
「麻見史緒」と「緑川萌」。
今は亡き有名なオペラ歌手を母に持つ、
何不自由ない恵まれた環境で育った麻見史緒と、
バイトをしながらオペラ歌手を夢見る、
苦労がたえない環境で育った緑川萌。
ある日萌は、史緒のハウスクリーニングに訪れる。
そこで見たものは、同じ学生の身分でも全く違う環境。
史緒が持つオペラのチケットに一喜一憂するほどだ。
そんな時史緒の携帯電話が鳴る。
本日公演のオペラへ同伴するはずの父からだった。
突然の同伴キャンセルだったがチケットを無駄にせず、
萌の為にチケットをプレゼントした史緒。
2人は初対面でオペラを楽しむことになった。
そこで萌が感じたのは、
オペラの内容よりも史緒への嫉妬。
同じ音大生でありながら、
あまりにも違う環境に激しい嫉妬をする自分に、
嫌気をさすとともに惨めな気持ちになるばかり。
ところが、史緒の父が経営する会社が倒産すると共に、
状況は思わぬ方向へ展開して行くのだった・・・・。
現在月刊誌「コーラス」にて勢威執筆中の一条ゆかり氏。
第1回りぼん新人漫画賞準入選受賞作、
「雪のセレナーデ」(りぼん3月号)で1968年デビュー。
その後同誌にて「恋はお手やわらかに」で連載デビュー。
プライドは2002年末から連載を開始し、現在に至るわけだが、
現在発刊の5巻までではあるがヒット中である。
本作の見所としては、
全く逆の環境で育った2人のプライドをかけた闘いと、
それを盛り上げるかのように変化する環境。
どちらの気持ちも理解できる部分があるが、
どこかやるせない気持ちにさせられる。
順風満帆に行きそうで行かせてくれない、
作者のイジワルな設定もまた見てて楽しませてくれる。
ややドロドロした部分もありますが、
男性にも女性にも推薦できる良作と思います。
