守村 大

考える犬(1)考える犬(16)



■ストーリー


「大門寺文左衛門」は一流出版社に勤める雑誌編集長。

部下は皆彼を信頼し、尊敬し、おそれている。


最愛の妻「さゆり」と二人の娘との生活は順風満帆。

何一つ狂いのない順調な生活をおくっていたのである。


ある日、帰路についた文左衛門は思わぬ雨に遭遇。


電柱の真下に置かれたダンボールの中に置き去りとなった

可愛い子犬に運命を感じた文左衛門は共に暮らす決心をした。


この日より家族の仲間入りをした彼の名は「紋次郎」。


しかし新しい家族の決めた家庭の順列は

文左衛門にとって耐え難い程低いものとなってゆくのだった。




本作は、講談社発刊のモーニングにて1996年から連載。


守村大氏といえば「万歳ハイウェイ 」でデビュー。


あいしてる も長期連載をしていた為ご存知の方も多いはず。



本作の中心はもちろん犬。

しかし、文左衛門の視点で物語りは進行。


主人公というのは物語の中で成長していくものであり、

その成長の様子を楽しむと言うのが醍醐味なのである。


本作は犬との生活によって成長を遂げていくのである。


社会的に高い立場であるはずの文左衛門が犬で成長するのである。



タイトルは考える犬だが、

全く考えずに読めて楽しめる本作。


シリアスな漫画も良いですがたまにはこういうのもいかがでしょうか?