井上 雄彦

リアル (1)リアル (5)


■ストーリー


人生の歩道を踏みはずす出来事を体験した「野宮朋美(男)」。

そしてその道へ一緒に踏みはずす事になった「山下夏美」。


初対面の二人はバイクで二人乗りの最中に事故にあったのだ。


そして夏美の足はただの動かぬ棒に。


夏美への見舞いの最中、二人は聞き覚えのある音を聞く。


音のする体育館でバスケットをプレイする車椅子の男が一人。

夏美と同じく足が不自由な男「戸川清春」。


そしてバスケットボールを手にする事で

夏美が初めて笑顔を見せた事をきっかけに

野宮朋美は再度バスケットへの思いがこみ上げてくるのだった。





井上雄彦氏といえば誰もがご存知スラムダンク の作者であり

現在では日本を代表する程のメジャーな漫画家さんです。


しかも本作と並行してバガボンド も執筆中というハードスケジュール。



シティハンター の北條司氏のアシスタントを経てデビュー。

週刊少年ジャンプにて初連載となったカメレオンジェイル は、

なんと12話での打ち切りとなるほど不人気だった作品。


そんな井上氏による、障害者やバスケと接する事で成長する

現在で言えばニートになってもおかしくない主人公の人間模様を

独特の画風と見せるストーリーで読者を魅了するのが本作である。



スラムダンクをこよなく愛する人たちはもちろん

漫画好きならば是非読んで頂きたい作品である。