井上 雄彦
■ストーリー
人生の歩道を踏みはずす出来事を体験した「野宮朋美(男)」。
そしてその道へ一緒に踏みはずす事になった「山下夏美」。
初対面の二人はバイクで二人乗りの最中に事故にあったのだ。
そして夏美の足はただの動かぬ棒に。
夏美への見舞いの最中、二人は聞き覚えのある音を聞く。
音のする体育館でバスケットをプレイする車椅子の男が一人。
夏美と同じく足が不自由な男「戸川清春」。
そしてバスケットボールを手にする事で
夏美が初めて笑顔を見せた事をきっかけに
野宮朋美は再度バスケットへの思いがこみ上げてくるのだった。
井上雄彦氏といえば誰もがご存知スラムダンク の作者であり
現在では日本を代表する程のメジャーな漫画家さんです。
しかも本作と並行してバガボンド も執筆中というハードスケジュール。
シティハンター の北條司氏のアシスタントを経てデビュー。
週刊少年ジャンプにて初連載となったカメレオンジェイル は、
なんと12話での打ち切りとなるほど不人気だった作品。
そんな井上氏による、障害者やバスケと接する事で成長する
現在で言えばニートになってもおかしくない主人公の人間模様を
独特の画風と見せるストーリーで読者を魅了するのが本作である。
スラムダンクをこよなく愛する人たちはもちろん
漫画好きならば是非読んで頂きたい作品である。