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FTMの治療記録

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 先日、子宮卵巣摘出術後初めて岡山大学泌尿器科にて血液検査を行いました。

そこで、子宮卵巣摘出術後のホルモン治療についてコントロールや

リスクについて少しだけ情報をもらいました。

興味がありそうな方がおられたので一応ブログに残します。

あまり大した内容じゃないかもしれませんが、興味があれば見て行ってください。

 

▼子宮卵巣摘出術後のホルモン注射頻度・基準

  以下、まずはエナルモンデポーを使用した場合として書きます。

 その前にかなり長くなりそうなので、時間がない方は最後にまとめを

 書いておくのでそっちを見てください。

 以下はその内容をだらだらと書いてるので、ほんとに時間のある時に

 読んだほうがよいと思います。

 ではいきます。

 

 <頻度・基準>

   もう打っている方はこれまでの頻度と量(125mlか250ml)を

  ベースにするのが基本です。

  注射薬の代謝速度は、恐らく子宮の有無に関わらず同じペースで

  テストステロンの血中濃度が減少していくので、SRS後も術前を

  基準とします。

  テストステロンの血中濃度が減少していくと、

   ・体がだるい

   ・頭が痛い

   ・風邪でもないのに具合が悪い

   ・体が火照る、暑くもないのに異常に汗をかく    etc...

  などのいわゆる更年期症状というものが出てきます。

  ホルモン注射のタイミングとしてはこれらの症状が出てくる前に

  補充をしてあげるのが一般的です。

  ここまでは皆さん常識ですね。

 

  ただし、正直この更年期症状は出るとまずいものという訳ではなく、

  単純に体が辛い状態を回避する目的で注射をするという考え方

  のようです。

  ここまで書くと、子宮卵巣摘出術後のリスクとして有名な

  骨粗しょう症はどうなるんだとご指摘を受けそうな気がします。

  ここからは僕も知らなかった情報です。

 

 <ホルモン注射をしないと骨粗しょう症になる?>

  まず基本的には性ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモンの

  どちらも)の作用のなかに骨の生成促進があります。

  性ホルモンがなくなってしまうと、骨粗しょう症のリスクが

  上昇します。

  これは紛れもない事実で、生理が終わった女性(閉経後)は骨密度

  が減少しやすいです。

  そしてFTMが子宮卵巣摘出術を受けた後は、この閉経後の女性と

  同じような状況になります。

  骨粗しょう症のリスクが高い状況になることから、男性ホルモンを

  補充してリスクを軽減するのだと僕も思っていました。

 

  ところが何と......

  医師によると、ホルモン補充による骨粗しょう症リスク軽減の効果

  は0%ではないが、どうやらあまり関係はない様子とのことです。

  そもそも、性ホルモンでも骨生成により有力なのは女性ホルモン

  だそうです。

  ではなぜ骨粗しょう症は男性よりも女性で多いのか?

  女性ホルモンのほうが強いなら女性のほうが強いのが普通では

  ないか。

 

   1、女性は閉経後は女性ホルモンが激減する。男性は女性よりは

     減らない。やっぱりないよりあるほうが一応マシ。

   2、男性はより力仕事をする頻度が多く、食事量などの栄養面でも

     女性より高い面がある。

 

  上記が理由として挙げられるそうです。

  1はさておき、つまり、ホルモンの量よりも適度な運動、適切な食事

  (主にカルシウムなど)などのほうが骨粗しょう症の予防に有効

  であるというわけです。

  これは理学療法士として高齢者と数多く接してきた中でも、日中の

  運動量と骨粗しょう症のリスクには関係があると感じた経験が

  あるのでその通りだと思います。

  ただ、やはり1の理由があるのももちろん無視するわけには

  いかないと思いますし、何よりGIDにおけるホルモン治療の効果に

  ついてはまだまだ研究が必要な段階です。

  完全にホルモン注射無しに挑戦してしまうのは無謀ですね。

  裏を返せば、ホルモン注射だけしていれば安心というわけでは

  ないので、しっかり運動してちゃんと栄養をとりましょう!!

  因みに、半年間ホルモン注射をしなかった場合に骨粗しょう症の

  リスクが上昇するというデータもあるようなので、更年期症状が

  ないからといって半年以上開けるのは現段階はやめましょう。

  

▼ネビドってエナルモンよりもいい薬なの?

 僕はネビドにはお世話になっていないので、使用して実体験として

 比較できていません。

 ここに書くのはあくまでも泌尿器科の医師に聞いた話ですので、

 自分がどう判断するかは自由です。

 そして、医師の話といえど医師も実体験しているわけではなく、研究

 も十分ではない状況なのでこれがすべて正しいとも言えませんから

 悪しからず。

 

 <高価な薬、保険適用にもなっていない>

  ネビドは高いというのは皆さんの中で常識ですね。

  そもそもがエナルモンよりも単価が高いのです。

  そして、エナルモンはFTMの治療だけでなく、一般の男性の

  ホルモン補充にも使用されるため保険適用になっていますが、

  ネビドは保険適用外です。

  ネビドが今後保険適用になる可能性を聞きましたが、可能性は

  かなり低いそうです。

  なぜならネビドを推すドクターがいないから!

  このことから、この高い薬を保険適用にするほどのメリットがない

  ということが考えられます。

  

  エナルモンとネビドの違いは??

   ・ネビドはエナルモンよりもゆっくりと代謝されていくため、

    一回の注射で長くもつ。

   ・エナルモンよりもネビドが高い。

   

  以上です。

  つまり、代謝速度程度しか変わらないそうなんですね。

  あれ?副作用とかが起きにくいんじゃなかったっけ?

  あまり変わりないそうです。

  ただ、ネビド使用者がまだ少ないためデータがあまりとれていない

  のも一因としてありますのでなんとも言えませんが、要は副作用は

  結局個人差があります。

  出る人はネビドでも出るでしょう。

  ネビドを選ぶなら、注射の頻度的にネビドのほうが

  安くつくパターンの場合でしょうか。

 

▼まとめ

  以上をまとめますと、

  ①ホルモン注射のタイミングは更年期症状が指標

  ②ホルモン注射だけでは骨粗鬆症は防げない。

   (適度な運動とバランスのいい食事が必要)

  ③ネビドはエナルモンとほぼ変わらない。

 

  以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました。