※前ブログからの引用です。
線維筋痛症(FMS)の症状
全身や体の広い範囲が痛みます。
ある部分だけが痛む場合もありますが、診断基準を満たさない場合は
次回以降にお話ししようと思っている広範囲筋筋膜疼痛症という病名になります。
☆診断病名としては違いますが、原因は同じと私は考えています。
痛みの強さは個人差や日内変動、日によって違ったりと
常に同じ症状や痛みを呈するわけではありません。
強さとしては軽いものから激痛まで範囲が広く、耐え難い痛みであることが多いと言われます。
また、痛みは測る尺度がないため統計にかけることが非常に難しいところでもあります。
これは仕方のないことだと思いますが、なんとか表現しようと痛みを言葉で表されたりしています。
ガラスの破片が全身を流れるような痛み
というものが有名でしょうか。
ちなみに私は人に説明するときには
アイスピックで縦に引き裂かれるような痛み
と伝えています。
よくわからないけど、とっても痛いことは伝わるでしょう '`ィ'`ィ(ι´Д`)ノ
また、痛みの部位もいつも同じというわけではなく移動したりもします。
痛みが天候によって(気圧の変化でしょうか?)左右される人も多くあるようです。
痛みのため日常生活に支障をきたすことが多く、今まで簡単にできていたことができなくなったりします。
また、重症化すると寝たきりになってしまいますし、
寝たきりなのに痛みのために眠れないという人もあります。
夜間に痛みが増悪することが多いため、睡眠障害を伴うことが多いです。
爪や髪への刺激、温度・湿度の変化、音などのちょっとした刺激でも激痛がはしり、
独力での生活は困難になります。
随伴症状としては
・こわばり感
・倦怠感
・疲労感
・睡眠障害
・抑うつ
・自律神経失調
・頭痛
・過敏性腸炎
・微熱
・ドライアイ
・記憶障害
・集中力欠如
・レストレスレッグス症候群
などが伴う事もあり、症状にはまったく個人差があります。
また、大元の症状が全身の痛みであり、痛みの発作などが起きると全く眠れません。
睡眠薬を使っても痛みのために起きてしまったり、とにかく全身の痛みが睡眠を妨げます。
その痛みから不眠が生じるので、痛みによる睡眠障害からストレスがたまってしまい、
これによって痛みを増強させる場合もあると考えられております。
しかし!
死に至る病ではありません。
でも注意していただきたいのは随伴症状によってうつ病を併発する場合などには
自殺などしてしまうケースもあります。
数年前に大杉君枝アナウンサーが、この病気の痛みを苦に自殺したという事件がありました。
その当時、この病気の名前は何度か取り上げられましたが、
今でも、医療界にも世間にも定着している病気ではないと言えると思います。
また、疫学的には線維筋痛症は男性よりも女性に多く、傾向としては中高年の方に多い病気です。
そのため自律神経失調症や更年期障害、不定愁訴など他の病気と診断されることが多いと思われます。
現在人口の1.66%、約200万人いるのではないかと発表されてます。
これは他国に比べると低い罹患率ではありますが、もっと医療界や世間にFMSが浸透すれば
この数値はあがるかもしれません。