私のがん、結局両肺にできて、2回目の左肺の手術が終わって少しした段階でも具合が非常に悪いままでした。


前後関係あやふやで覚えていなく、話を大分端折っていますが

そのあとがんが脳と小腸に転移していることが判り、ドクターからは

「全身性であり、症状としては重い。このあとは化学療法による治療になります。場合によっては手術もありえる。」

とのことでした。

そのとき何か質問があるか訊かれましたが、ショックと怖さでなにも質問できませんでした。


そして化学療法をスタートさせるための入院が始まることになります。

当初からなにか喉が痛いなと思っていましたが、風邪引いたか或いは

手術時に挿管したとき擦られたせいだろうくらいに思っていました。

ドクターに見せても、まあすぐにどうにかなるものではない、とのことでした。

因みにこの

「すぐにどうにかなるものではない」という台詞、別の場面でも何回か聞いた覚えがあります。

あと「ハッピー」という言葉…

それはそれとして。


化学療法、抗がん剤治療を始める前まで喉のデキモノ腫れは酷くなっていました。

いろいろしんどかった。近所の耳鼻科で診てもらい、別の病院でも、、

私のがんの病院でも頭頸外科だったか、やっと診てもらうことになりました。


短期間で大きくなるそのデキモノ、食べる飲み込むときの邪魔になるし、扁桃部なので眠っているときに呼吸に合わせてピラピラ動く蓋みたいに喉を塞ぎ、いびきをかき、苦しくて目覚めることしばしばなのです。

頭頸外科で組織を採って診断することになり、耳かきみたいな道具?でその組織を採るわけですがそれが辛い。

その結果がんであることが判明しました。


驚いたことにいつだったか

咳か、カーッ!ペッ!とやった時だか忘れましたがそのガンの欠片がぺっ!と出たのです!

おー、取れた!出た!と思って、すぐ頭に浮かんだのは頭頸外科のドクターに診てもらおうということ。

サランラップに包んで腐らないように冷蔵庫へ入れました。

そして、次の朝一番で頭頸外科のドクターへ電話を繋いでもらいました。

私「先生、喉のアレが飛び出してきました! これやっぱりガンですよね」

先生「あー、そうですか、おそらくガンでしょうね、あのー今外来中なんですが・・」

私「やっぱりそうですか、ブツを一応冷蔵庫に保管してあります。先生に見てもらおうと思いまして、そちらへ持って行きましょうか?」

先生「いえ、要らないです。あのー今外来中なんですけどねぇ・・」

私「あそうですか、どうもすみません、では失礼します。」


患者と2〜3分程度の話ができないなら電話に出なきゃ良いでしょうが!(金八ふうに)

とは勿論言えませんでした笑。


その後そのブツを切除するしないの話になりましたが

手術することが現時点で

私にとってのメリットになるかどうか…のようなことを言ってましたね。

先生は分かっていたのかも知れません。免疫チェックポイント阻害薬であるペムブロリズマブ投与(キイトルーダ)を始めれば扁桃に転移したそのブツは消えるかも知れないということを。

事実ヤク投与後1週間ほどでみるみるそれは小さくなり、そのうち完全になくなってしまいました。