肺がんになったら声がれしましてねえ、もともと嗄がれた感じの声がもっと枯れました。

特に高い声が全く出なくなり、趣味でギターを弾いて歌うこともなくなりました。

やっと1オクターブ分出るくらいなので歌える曲が殆どないのです。

最近ちょっと戻ってきたので、また歌えるかも知れない。


酒も飲めなくなっていたのが、また飲めるようになった。

復活の最初は梅酒をチビチビと、、それでもベロベロになって、やっぱり駄目かなと思ってたのが、徐々に飲めるようになり嬉しいのです。


そしてコロナになって嗅覚が大幅に落ちて味も分からなくなりましたけど、塩味だけは分かっていました。

今は8割くらい戻っています。

だから食を楽しめています。


しかしまあ、あれほどヤバそうながんの病状でしたが、現在はなんとかまずまずやっています。

免疫チェックポイント阻害薬を約1年やって、脳と小腸へ転移した腫瘍は縮小、そしてそのまま維持しています。あ、それと扁桃にも転移したのでした。

あれがデカくなると窒息するんじゃないかとかなり焦ってました。

生えたきたものを自分でもぎ取ったりしました笑!

気になって仕方ないんですよね。

切って欲しい旨伝えたのですが、様子見になって、抗がん剤をやったらたちまち消えたのです。

扁桃というところは身体の端っこで、がんが出来てもどこへも行きようがないとかなんとかドクターが言ってたなあ。


ところで抗がん剤(免疫チェックポイント阻害薬)の副反応はまず倦怠感、それとひどい下痢、食欲不振、ふらつきなどありました。

倦怠感は特にひどくて、自分を保てなくなり同病院の精神科でも診てもらって安定剤を数種類処方して貰ってました。

あとおしっこの出が極端に悪くなったり。

倦怠感に加えそのときの病状や仕事、将来、お金、高齢の親のことをいっぺんに考えるとかなりキテいました。


とにかく食べないと死ぬので、這うようにして近所のコンビニへ行き、食べられるもの言えばサンドイッチやジェル状の吸うアレと、夏暑いときは冷たいソバくらいでした。

口内炎も酷いので熱いものと味やニオイの強いものは受けつけず‥

痩せて私はもうだめだろうと思っていました。ああなると無理です。



ある程度回復後、免疫チェックポイント阻害薬を止めても元気なので、もっと早く止められたのかも知れないですが、まあそれを言っても仕方ないですね。

この病気はある程度、神のみぞ知る的なところがあると感じました。


いつまで続くかわかりませんが、拾ったような命をなるべく楽しもうと、そんなつもりでいます。