去年の11月でした

いやぁ~、今年に入ってから書いてたんだと思ってたら、
タグを普通の「ブログ」にしてたこともあり(さっき変えました)
前のブログ探すのに苦労したわぃ。
記憶力・・・まぁ、読んだこと思い出しただけでも
まだマシだろうか・・・(心もとないわ~
)今回読んだのは、その貴志祐介氏の本格推理物(と言われている)
「硝子のハンマー」です。
ここで出てくる榎本径と青砥純子というふたりの登場人物は
その後もホームズとワトソンのごとき役割を背負って
シリーズになった話の中で謎解きを続けています。
実は私、その「後続シリーズ」のほうを先に読んでいて
シリーズ第1作も読まねばと図書館で予約していたのが
ようやく手に入ったという次第で。
(あ~、原作者には印税入らなくてごめんね)
謎解きをする榎本径は30代半ばぐらいの男で
防犯コンサルティングをやっており
小さな店を構えているけれど、実は泥棒では、という
設定なので、シリーズはもっぱら「密室殺人解明」
という様相を呈すわけですが、それだけのテーマで
よくこれだけ書けるなぁというほどバラエティに富んでいます。
この第1作目の「硝子のハンマー」は
シリーズ唯一の長編だと思うのですが、
日本推理作家協会賞も受賞している作品です。
前後篇になっていて、実は私、前篇を読んでいる最中に
「あれ?これって1冊に2話入ってるのかな?」と思いました。
というのが、それほど前半の中で被害者がどうやって亡くなったのか
色々な可能性が示されていて、これだけあるんだったら
そろそろ謎解き終了じゃないかと勝手に頭で進めていたのです。
ところが、前半の最後に「まだです」という盛り上がりを残し、
全く局面を変えた後半が始まります。
私が借りた文庫本では、最後に作者のインタビューが
載っているのですが、この本の後半はある人物の過去から
始まり、作者が「この人ではないかと思わせようとした」という
まさにその術中にはまりました。ただし、その部分は別に
謎解きとは関係ないので、すぐにそうではないとわかるのですが
もうひとつ、うまく騙されてしまったのは、
前半で事件が起こった時の描写に仕掛けてあった罠です。
その部分があるために、後半の途中で私は
「これって反則やん
」と思ったのですが、私のような読者は その時点で見事に騙されているわけです。
(つまり反則ではなかった)
ネタバレになるので詳しくは書きませんが
私の頭に浮かんだのは、アガサ・クリスティの名作で
「これは反則では?」と発表当時に言わさしめたあの話。
「悪の教典」とは全く違う色の話ですが
トリックや内容にまつわる周辺の細かい情報を
よく研究しているだけでなく
それを読者にうまくわかるように語っている技は
構成の妙と相まって
さすがプロだと唸りました。
