
この前観に行った映画は「未知のウィルスに感染して
あっという間に世界中に広がる」話しだったのですが、
今回読んだのも偶然とはいえ感染ものです

マイケル・パーマーという人が書いた、
A Heartbeat Away
というタイトル。
直訳だと「一心音の距離」で、
「心臓の音が聞こえるほどの距離」というのが辞書訳ですが、
読んでいる最中に、その含みがじわじわきます。
アメリカ連邦議会議事場で合衆国大統領の一般教書演説が始まった時、
あちこちでウィルスの入ったカプセルが弾けます

ジェネシスというテログループが仕掛けたこの攻撃。
このウィルスには治療薬が存在せず、放っておくと
確実に命が奪われるので、その場にいる合衆国の三権と
軍の首脳、州知事ら全員が死に直面するという展開です。
医師である大統領は、このウィルスに関する秘密や危険性を
よく知っており、すぐに議事場を閉鎖して広がらないようにします。
さて、これが主となる舞台

大統領は、以前このウィルスの研究をしていたある研究者に
このウィルスの治療薬を作れと依頼するのですが、
この研究者の背景もまた複雑っぽい。
果たして、議事場の中の人々の症状が悪くなっていく中、
大統領を蹴落とそうとする奴などもいて(もーね)話は
ふくらみます。
さあ!ウィルスの治療薬は出来るのか!?
大統領は内外のややこしい敵とやりあっていけるのか!?
研究者と協力者である記者の女性の運命はいかに!

はっきり言って、話の展開は速いです

無用のひねりも最後のほうまであんまりありませんが
ハラハラのさせ方もなかなかですし、医療サスペンスとか
好きな人にはいいと思います

ただ、「んなことありえねーだろーが」ってのが満載なのも
この手の話の常道です。
それらをすべて差し置いて、今回焦点を当てたいのが、
アメリカの大統領に何かあった場合に引き継いでいく人たちの順番

いや、もちろん大統領があかんようになったら
すぐにその職務を引き継ぐのは副大統領ですし、
副大統領もあかんかったら下院議長、それから
上院議長、閣僚の方々・・・とず~っとリストが続くわけですが、
この小説に出てくる「一般教書演説」ってのは、
副大統領も閣僚もぜ~んいんそこに集まっていると。
じゃあ、そういう場にこの話のようなテロを仕掛けられ
全員ダメになったらどうするのか

そういう時のために、実は「指定生存者」という人がいるそうです。
これは、そういう「皆さん一同に会する」場に行かないで
いざという時のために待機する人で、あらかじめ毎回決められている
そうです。
この小説の中では、その人物も重要な役割を負うことになりますが、
「はぁ~、そういえばそういうこともないとは言えんわなぁ」と
危機管理に対する考えが甘い私は初めて気づいたのでした。
ただし、ウィキを読むと
副大統領、下院議長に次ぐ第3順位の大統領継承権を有する上院仮議長 (President pro tempore of the United States Senate) と、同じく大統領継承権のある行政長官の1人と、最近では両院の議員各党1人ずつが「指定生存者」 (Designated survivor) として欠席し、連邦議会議事堂から離れた安全な場所に待機することになっている。
と書いてありますので、数人が待機状態になるのかなと。
(興味ある人は「一般教書演説」の項目読んでください)
そういえば、日本の場合はどうなるんだろう

首相とか大臣やりたい人って山ほどいるけどねぇ・・・
(あぁ、色々と気分悪くなるから考えたくないわ)