スイーツ&ストーリー | 乾き亭げそ太郎 オフィシャルブログ 「げそ太郎のゲソゲソ話」 Powered by Ameba

スイーツ&ストーリー

おはげそラッチョ!

今週のFMさつませんだい はぴらんの

スイーツandストーリーは

市比野にある福寿堂のあめんどろ生プリン


1969年創業の福寿堂

※あめんどろというのは芋蜜のこと

何か地元の名産を作りたいと元々人気の高かったプリンに昔から伝わるあめんどろをかけたそうです


食べ方としてはまず最初にプリンを味わって

その後に生クリームとプリンを一緒に

最後にあめんどろをかけて食べるひつまぶし方式




あめんどろ生プリンを食べて

ストーリーを作りました。


スイーツ&ストーリー  

本日もオープンです


29歳 女性のお話です


結婚して8年 

夫と7歳になる娘と3人で暮らしている

日々の生活の中で少し不満があるとすればおばあちゃんのこと

7歳になる娘がおばあちゃんの家に遊びに行くたびに

変なことを覚えて帰ってくるからだ


例えば今年の夏

娘がおばあちゃんの家に遊びに行って帰ってきたら

キャベツの葉っぱを帽子にして

外に出ると言ってきかなかった

聞けばおばあちゃんが解熱作用があるからと娘の頭にキャベツを被せていたのだ


他にもぬめりやニオイを予防するからと、台所の排水かごに10円玉を入れたり

私が虫に刺されたときは

「おばあちゃんが虫刺されには

これがいいって言っていたよ」と

私の腕にお酢を塗って、1日中身体がお酢臭かった


私が小さい時もおばあちゃんの知恵袋みたいなのをたくさん教えられた

色々教えるのはいいけれど

娘がどんどん年寄りくさくなりそうで嫌なのだ


そんなおばあちゃんが

「福寿堂のあめんどろ生プリン買ってきたから

みんなで食べよう」

と、うちに遊びにきたのだ

「あめんどろってなあに?」と娘が聞くとおばあちゃんは

「昔からこの地域にある芋蜜のことだよ」


「ふーん、福寿堂さんって普通にプリン出してて

美味しかったのに、あめんどろなんてかけたんだ?

昔の製法で作られたのなんて美味しいのかな?」

おばあちゃんに少し嫌味を込めて言ってしまった


「まぁ、食べてみたらわかるよ」


一口食べてみて驚いた


プリンにお芋の味が重なって、ものすごく美味しい


そうかみしめていると

娘のスカートに

チューインガムがべっとり付けていることに気づいた

「もう!なんでガムがついてるのよ!とるの大変なんだからね」

そう怒るとおばあちゃんが

「ちょっと氷をちょうだい」

そう言って氷を当てて冷やし

カチカチに固まったガムをスプーンで剥がした

「わぁ!すごい!」

娘が目を輝かせて言った

「ねえ、いまのもう一回やって!もう一回見たい!」と

部屋中の洋服に

噛んだガムを付け始めた

そんな娘を追いかけながら

あめんどろといい、昔からあるものってすごいな

冬休みはまた娘をおばあちゃんに預けようと思った