ごちそう | 乾き亭げそ太郎 オフィシャルブログ 「げそ太郎のゲソゲソ話」 Powered by Ameba

ごちそう

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先日デンジャラスの安田さんが 極道めし というマンガが面白い!と言ってたので 読んでみました。
今はまだ4巻までしか出てないのですが 確かに面白かった!

あらすじは、刑務所の中で 正月に出るおせち料理の1品をかけて それぞれが今までに食べたごちそうの話しをして 聞いてる人にいかに食べたいと思わせて喉を鳴らせるか…
単純に高級な食べ物を話すのではなく、ラーメンやおにぎりといったものを食べるまでのプロセスがそれぞれあって、普通の食べ物がその人にとってごちそうになる、聞いてる人の心をうつという渋い設定です☆
早速 昨日後輩に僕の極道めし話しを試してみました。

あれは…今から10年程前…志村けんさんの付き人をしてた頃にスウェーデンにロケで行って ロケが終わり打ち上げで行った場所が ホテルのバーで グランドピアノを弾いてる白人女性 窓の外はヨットハーバーとまるで映画のワンシーンに出てきそうな場所。
そこで 雰囲気に酔って 飲めないのに マルガータなるお酒を注文。
翌日 目が覚めて 違和感…いつもあるべきものがない…
「はて?…昨日…あんまり覚えてないけど 志村さんに渡したのかな?…聞いてみよう」
ホテルの食堂で みんなでご飯を食べてる志村さんに訪ねる。
「あの…カバンて志村さんに昨日預けましたか?」
「いや…」
と否定。
「そうですか…」と言って落ち着いたふりして部屋に戻るも 顔面は蒼白。
何故なら志村さんのパスポートや現金、カードが入ったバッグがないのだから…
一生懸命昨日のことを思い出す…
そして タクシーの中に預かっていた志村さんのバッグを忘れてきた事にたどり着く。
どうしよう…どうしよう…
「志村さんバッグを昨日タクシーに忘れてきました!すいません!」
「そんなのだいじょうぶだぁ!」
…絶対そんな事言ってくれないだろうなぁ…
どうしよう…とウロウロするもラチがあかないので 覚悟を決めて 言いに行く。
「志村さん、すいません!昨日酔っぱらって志村さんから預かってたバッグをタクシーに忘れてしまいました!」
「なに?!ばかやろー!!」
と殴られるかと思いきや「ん?…そうか…しょうがねぇな…どうすっかな…」と至って冷静に対処してきた。
一緒にロケに来てた 女優の川上麻衣子さんがタクシーのレシート持ってたので スウェーデン語を話せる麻衣子さんにタクシー会社に電話をしてもらい 昨日の運転手さんに連絡。
もうだめだ…大失態だ…と かなり落ち込んでた僕に麻衣子さんが
「あったわよ!」と。
よかった~!
少し涙ぐむ僕。
志村さんが「腹減っただろ、俺らは出かけるけど飯食っとけ」と言って 目の前に出された いつもはあまり美味しくないと思ってた フランスパンとハムエッグがたまらなく美味しかった!
て話し。どう?
「食べ物の話しに行くまでがすごすぎて食べ物が出てくるとこがあっさりすぎます」
と、後輩に冷静に分析されダメ出しされて 恥ずかしくなり また少々長文になったことをお許しくださいと思ってる今日 この頃の僕です。

では ごきげんよう