GESHICOMのブログ

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「ボヘミアン・ラプソディ」が上手くいった

からって、じゃあマイケルも!とはいかない。

主役の個性が全然違うし、そもそも個人的には

前者もそれほど好きではない。

 

マイケルの映画といえば「THIS IS IT」が思い

のほか良かったけれど、それはあくまで本人

が登場するドキュメンタリーだったからこそ

で、実写ドラマでマイケル???

そっくりさんに演じさせてマイケル???

「マイケル」の予告を見たとき、絶対に作る

べきではなかったとまずは思った。

惨事になるに決まっているから。

 

ところが!

とてもいい映画でした。

これ以上上手にマイケルを演じられる役者は

多分世の中にいないでしょう。

素晴らしいキャスティングです。

ダイナミックなコンサートシーンの臨場感は

流石としか言い様がないレベルです。

が、それでもやはりマイケルではないのです。

血が騒ぐけれど沸騰はしない!

沸騰しなければマイケルでは無い!

そういうこと。

 

アルバム「スリラー」のPVを撮影するシーン

には悶絶しかけましたが、惜しくも悶絶には

届かず、私にはそこがピークでした。

敢えて言うと、マイケル信者は観なくていいの

では?

特に新発見もサプライズもありませんから。

 

80点

 

 

 

 

 

 

 

 

安部公房は確か中学生の頃に背伸びして

『他人の顔』を読んで以来、約50年ぶり。

彼の作品には、内容が哲学的で難解、世界的な

評価は高いが、凡人の理解を超える、そんな

イメージが合ったけれど、本作は凡人が読んで

も面白い!

 

簡単に言うと、広大な砂地に埋もれた廃屋に

閉じ込められた男の脱出劇。

まずそこには「大脱走」や「パピヨン」など、

往年の名作映画を彷彿させる脱出劇の面白さ

がある。

さらに、突如四方を高い砂壁に囲まれた廃屋に

閉じ込められた男と、以前よりそこに住み着い

ているワケあり女との奇妙な密室劇。

この密室劇がまたエグい(エロい)!

長い月日の中で、徐々に関係性に変化が現れる

男女。徐々に暴かれていく人間の本性。

そこにもゾクゾクするような面白さがある。

 

極め付けは、主人公を廃屋に閉じ込めた当事者

であり、世間から隔絶された因習に生きる部落

民達の、カルト映画「ミッドサマー」を彷彿と

させる不気味さ。

 

圧倒的な深さと面白さが共存する傑作!

もっともっと安部公房にハマりたい。

 

90点

 

 

 

 

 

多分、主演のパチーノと監督のデパルマが

若さと自信と、それ故のパワーに最も満ちて

いた頃に作ったのでは?

スクリーン全体からグツグツとした危険な熱

が溢れてくる。

 

ストーリーは、よくある田舎の貧乏ギャング

のサクセスものだし、そこに特に目新しさは

無いけれど、とにかく、主演のパチーノの存

在感と、敵を躊躇無くぶっ殺しまくる演出の

切れ味が凄まじい。

 

ストーリー展開の正当性として重要であろう

主人公の生い立ちも、家族関係も、根底にあ

る苦悩も、全て最小限のシーンに留め、当時

の時代背景にほとんどの説明を委ねる潔さも

まあ良し。

でないと、もっともっととんでもなく尺が長

くなるから。

 

そして、ミッシェル・ファイファー!

パチーノを圧倒する美しさと存在感。

見事なキャスティングの妙。

 

85点