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作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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小早川秀秋の末裔「ご先祖は教科書に載らないままでいい」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171130-00000008-pseven-life

 

今回、塾生諸君にお話ししたいことのヒントは、上述に記載のあったこれです。

 

もともとは坂本龍馬が教科書に載るか乗らないかであって、では坂本龍馬は歴史上どういう功績があったかとなると、ほとんどの人は大政奉還をさせた人物として描かれていますが、実は資料として皆無なんですね。

 

よく、大政奉還後の構想として、○○○を中心にという伏せ字で書かれた意見書、あるいは具申書が引き合いに出されるんだけれど、本人の筆跡と誰も鑑定していないし、かなりグレーゾーンではあるんですね。

 

暗殺事件にしても、坂本龍馬以外は全員、どこかの藩士であって、国政を担う重要人物でも何でもなかったわけです。

しかも彼は郷士であって、歴とした武士ではなかったわけです。

 

しかも寺田屋騒動にしてもそうですが、今風にいうと殺人犯として捕縛される状態下にあった捕り物劇で、いわゆる政治犯でもないんですね。

 

私は今もそうだけれど、司馬遼太郎の作った龍馬が行くという作品の、フィクションの人物だと思っています。

事実、近江屋での暗殺事件当時、今でこそ一緒に巻き添えを食って殺害されたポジション的な認識しかない中岡慎太郎暗殺の巻き添えを食って殺害された坂本龍馬というイメージが強いんですね。

 

中岡慎太郎はたしかに政治犯であり、もちろん狙われてもいましたし、事実、事件後、明治期までは中岡慎太郎暗殺の巻き添えを食って殺された坂本龍馬という意識が定着していたぐらいです。

 

つまり、司馬遼太郎以後の坂本龍馬ブームであるわけですね。

実はそういうものは数知れなくあるんです。

 

たとえば宮本武蔵は剣聖として、吉川英治が作り出した物語ですが、それ以前は父宮本無二斎に殺された佐々木小次郎を討つ仇討ちストーリーだったんですね。

事実、五輪の書には巌流島の決闘は記載もないんですね。

 

同じく浅田次郎の壬生義士伝に登場する主人公にしても、新撰組のバイブルともなった子母澤寛の新撰組始末記にも、吉村寛一郎の名前は一切登場しないんですね。

 

吉村貫一郎天保10年頃の生まれ。盛岡脱藩浪士。新撰組隊士(諸士取扱役兼監察方および撃剣師範)

 

上述にあるこの数行のみ歴史に残る人物が、浅田次郎の筆で上下2巻の感動作になる。これが小説の力であることも知っていただければと思います。