前回迄の「青と赤」
1990年9月30日、都内の某専門学校。
会場に集まった観客たちを奴隷としてさらおうとしたその時、あの懐かしいギターのメロディーが鳴り響く。
そうだ!僕らのジローが還ってきた!!
喜びもつかの間、更に第二の刺客・ピンクエレファントも出現。
ジローはキカイダーにチェンジした!!
これは夢ではない。
時の彼方に消えたはずの彼が、僕らの目の前に現れたのだ。
リアルタイムの戦いが、観客の声援の中で展開する!
大勢の観客を前に展開する、2対1の激闘。
カット割りなどない迫真の雰囲気に、観客たちは言葉も忘れて見守っている。



キカイダー「ダブルチョップ!!」

会場の外へ放り出され、爆音と共に消え去るピンクエレファント。
残るはアカライオンのみだ。
が、その時、アカライオンが雄叫びを上げる!
突如頭を抱え、苦しみだすキカイダー。
アカライオン「俺の発する超音波は、プロフェッサー・ギルの笛と同周波なのだ!」
アカライオン「しぶとい奴め、これならどうだ?」
スクリーンに浮かび上がるダークの首領、プロフェッサー・ギルの姿。

「お前は人間の心を持ったがゆえに苦しまねばならない・・・悪に生まれし者は、悪に還るのだ」
ギルの笛の音が、アカライオンにより増幅される。
抵抗もむなしく、もはやキカイダーはダークの手先へと化してしまった。
アカライオン「やれキカイダー、こいつの首をへし折ってしまえ!」
今まさに、狂ったキカイダーが司会者を襲う!

と、ギルの笛の音をかき消すかのように、高らかに鳴り響くトランペットの風切るメロディー・・・
アカライオン「な、何だ!?このトランペットの音は!!」
闇の中、スポットライトに照らし出される男の後姿・・・

静まり返る場内。
この時点で観客は戸惑いこそすれ、誰もあの男が登場するなんて想像すらしていない。
が、徐々に騒めきが広がり・・・
アカライオン「貴様は、誰だ!?」

イチロー「悪のあるところ必ず現れ、悪の行われるところ俺は行く!
正義の戦士、キカイダー・ゼロ・ワン!!」
場内の興奮は頂点に達する!飛び交う歓声!!

観客を前にして、テンションが上がりきる池田さん!
その表情は、まさに仁王像そのもの!!
トランペットを置き、襲い掛かるアカライオンを軽くかわすイチロー。
その戦いぶりは、観る者の胸を熱くする!

キカイダーも正気に戻り、イチローはチェンジする。

ちなみにこの場面、ある意味池田さんのアドリブなのだ。
本来は乱闘のまま場外に出て、スクリーンに変身映像を流す予定だった。
しかしアトラクの練習中に、池田さんの希望で生変身ポーズの披露となったのだった。

予期せぬ01の登場で狂喜乱舞寸前の観客だが、これだけではない。
更なる隠し玉が、漆黒の闇の中に控えているのだ・・・
次回、「青と赤 ~殺しの口笛編~」
木枯らしに似た口笛は、死神のうたう子守り歌・・・































