今回も熱く語ります。


皆さんの現場ではひと月に

どれくらいのヒヤリハットや

事故報告書が出ているでしょうか。


「よく出る現場」と「そうでない現場」に

別れるのでしょうが、「よく出る現場」

のサービスの質が低いかと

言えばそうではないと思います。


個人的な意見を言えばその逆だと

いす男は考えます。

(研修などでもいわれていますが…)


それらの書類が多く出るということは

事故を未然に防ぐための、または

再発防止のための共通認識や情報交換

ができます。


そうすることで職員の意識も高まり、

オリジナルの「事例」や「教材」が

できます。


教科書や情報誌にもリスクに関する

ことはいろいろ載ってはいますが、

あくまで一般論です。


場所が変われば起こるリスクも

同じではありません。



いす男が報告書などがよく出る現場を

特に評価したいのはその現場が
「報告書を出しやすい環境」にあると

いうことです。


報告書を出すことや書くことは面倒ですし、

まるで自分のミスを公表しているようで、

「能力不足」だと言ってるような気持ちに

なります。


そんなマイナスの要因を「マイナスと

感じさせない職場の雰囲気作り」が

大切だと常々思ってきました。



だからいす男も以前はそんな現場の

雰囲気作りを目指し奮闘した時期が

ありました。



「どんな小さなことでもいいから

ヒヤリハットを出してほしい」と

仲間に訴えかけました。


それが組織の「宝」になると信じて

いました。


時間はかかりましたが一人、また

一人とみんなが少しずつ報告書を

書いてくれるようになりました。


<そのときの約束はどんな小さなことでも

書くこと、個人を攻めないことでした・・・>



しかし・・・現場は変わりましたが、

トップ(長)は変わりませんでした。


事前に説明していたにもかかわらず、

現場を知らない長は一年後に

全職員の前でこう言いました。


「デイサービスの事故が多すぎる」


挙句の果てには


「サービスの質が落ちた」と・・・・。



そして翌年度、デイサービスの職員の

そう入れ替えとリーダーを換えると

荒療治に出ました。


そして嘘のように事故は減りました。


しかし現実は事故は減ってはいません

でした。いす男が知る限りでも事故は

起きていました。


ただ事故報告書やヒヤリハットが出なく

なっただけでした。


ヒヤリハットなど現在一枚も報告されて

いませんし、事故報告書などは

職員の完全な過失がある時だけ、

(たとえば入浴中にけがを負わせた時)

報告されます。


利用者さんが室内で自ら転倒した場合や

一人で外に出て行ってしまった場合は

ケースファイルに「○○がありましたが、

特に外傷もなく、家族に報告しました」

と書いてあるだけです…。


これは多くの目がある場所での

出来事なので、ケースファイルに残します。


最悪なのは送迎など、みんなの目がない

場合です。


認知症の方が送迎中に転倒しても

「大丈夫?」で済ませてしまい、

ファイルにも記入がない場合だって

あるはずです。


これはウチに限ったことではないで

しょうが…。


つまり事故報告書は職員があきらかに

過失のあるときだけ書くようなものになり、
一人で転倒しり、玄関から出て行ったことは
外傷や問題が起きなければヒヤリハットに

さえならないのです。


先日も送迎車がかなり凹んでいましたが、

誰一人名乗りを上げることなく、ナーナーで

済んでいきました。


「黙っていればいい」体質が根づいて

しまいました。


新しく入った職員は報告書を書かないことが

当たり前、今のスタイルが普通だと

思っています。




そのうち社内研修から戻ったきた職員が

目新しいものを発見したかのように提案するか、

上層部からの命令でまた「ヒヤリハット」を

やるようにはなるのでしょうが・・・。