*追跡ろっきぃ。2の続き*


彼女の行く先が気になって仕方が無い…
「次はどこにいくんだ!!」


はやる気持ちを抑えながら、慎重に後を着いていく。

そして大通りとは反対の人気のない道に曲がり進んだ先で!

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消えた…
忽然と彼女は姿を消した…

「えっ…」

僕は呆然となった…彼女は一体どこへ?


どこかのビルに入ったのかも知れない。しかしそれにしても、ビルに入る所までを見届けたかった…。

彼女はどこに行ったんだろう?
この辺りが住まいなのだろうか?

まさかビル影から狼狽する僕を見て、ほくそ笑んで居るのか?

それとも彼女の様に、変身願望の強い人達が集まる「秘密の部屋」でもあるのだろうか?


あるいは、恋人の住まいか…


どちらにしても、彼女はもういない。
僕の彼女への思いは突然に潰えた。


眠らない町新宿で、僕は急に1人取り残されてしまった。

穏やかな午後の空は、どこか僕を嘲笑って居るように見えた…


*携帯ろっきぃ。小説「魔女の誘引」~完~(笑)*