ドイツの素晴らしいところ:その1
変な虫がおらん。
蜂がやたら多いくらいです。
どれくらい多いかと言うと
ワタクシ一度は蜂の大群に囲まれました。
外で鳥の丸焼を食べてたら次から次へと来るわ来るわ。
一緒にいた友達は
「落ち着いて!落ち着いて!」とか言うんですけど
落ち着いてられっかー!!
虫の思い出inドイツはそれくらいです。
あーあとハエか。
まぁ雑魚キャラなのでどうでもいいや。
ちなみに私は彼らの本名を言いたくないので常に隠語です。
ゲルマンさんは一度も
ドイツで黒光りする方々を見たことないし、目撃情報を聞いたこともなかったそうです。
南国旅行で見たことはあったので存在は知ってたようですが。
今の家は古いのですが幸い黒光りの君はいないのですよ。
一度だけご尊顔を拝したことはあるけど…
それっきり。
それよりも何よりも、
たしかあれは晩夏…
台所から居間に移動する際(距離は2歩くらい)
視界の端に何か黒っぽいものを捉えた気がしたのです。
見て見ぬふりしちゃおっかなーと思ったのですが
本能的が、キケンだYO!と訴えかけるので
すっげえイヤだったけど、その方向を確認してみました。
いたんですよ。大物が。
八本足のアンチクショウ。
実家によく出没してたので大柄なやつらもかなり見てきましたが
あいつはねえ…歴代トップスリーに入る大きさでした。
どれくらいデカイかってーと
足の影がはっきりと映るくらい。
そして床を歩く音が聞こえるくらい。
オラ、虫の足音なんて初めて聞いたゾ。
あのサイズに気が動転して
このままゲルマンさんに言わなければ何もなかったことに出来るかな…
などと血迷ったことを一瞬考えたんですけど
どう考えても夜中が恐ろしすぎる。
あんなデカイやつと同室なんかになったら
マジ☆無理。
彼らは益虫だとか巷では噂されてるけどルックス的に同居は出来ないな…。
ごめんなさい…。
ゲルマンさんにご報告申し上げることにしました。
勿論パニック。
あのビッグサイズの彼に相当たまげた様子。
ドイツには1センチくらいでピョンピョン飛ぶ小さいのしか居ないらしいです。
人間はやたらデカイくせに温度も湿度も低いので虫は育たないのかな…。
ちょっと羨ましい。
しかし我々に残された道は「たたかう」以外ないのです。
我々っつーか、ゲルマンさんのみだけどね!
いちおう男の自分がやるしかないと思ったようです。
彼に逃げるなんて選択肢はありません。与えません。
あたしゃハナっから戦う気はありませんでした。
そして武器はクイックルワイパーのみ。
肉弾戦出来ないからねえ。
遠距離からやっつけるしかない。
そして戦うと決めたら
とにかくヤツから目を離すことだけは許されぬ。
居間は和室なんですけど
なんつーの?桟?
あれの中に隠れちゃうのよぉー!
なんで?なんで溝になってるの!?もーホント意味分からないし。
どう考えてもヤバいよあの溝の中。
怖いから見たことないけど危険地帯だと思う。
奴が移動するたびに私が悲鳴を上げるので
ゲルマンさんに怒られました。
でもさーでもさー本当に無理だってー。
そして30分以上格闘し続けて最終的にゲルマンさんが退治。
ゲルマン魂を見せつけてくれました。
しかしここで
ご遺体どうするよ?という新たな問題が浮上。
結局掃除機で吸うことにしました。
掃除機が吸ってくれるだけだからいいんだけど
プラスチックのホース越しに彼が通るのかと思うとキモチ悪い…
どうしてこういうときだけ想像力が働くんだろう。
これも結局ゲルマンさんにやってもらいました。
いやぁ~惚れ直しましたわ~。
でも掃除機の紙パック交換は私の役目に…。
くっそー。前言撤回だよ。ケッ。
翌朝、掃除機の蓋を開けるとき、人生で一番の勇気を振り絞りました。
この戦いでクイックルワイパーは見事に分解されちゃったけど
いざという時の武器として棒だけ残ってます。
(そして一度だけ役立ちました。もう役立ってほしくない…)


