問題作りは、くたびれる | 悠々自適に綱渡り
某県警の語学スペシャリスト選抜試験のための試験問題を作成する案件があり、見積から制作までの担当をしています。

・筆記・聞き取りの両タイプの問題作成、

・聞き取り問題のCD録音、

・解答用紙・問題用紙の印刷

全てを行っています。試験問題の作成は、全くゼロの状態から文章を作成するので、とても大変です。今月の頭に見積を立てて、数日後に受注。その後1週間で問題を日本語で作成し、完成した日本語原稿を翻訳者に渡し、2~3日かけて翻訳された文章をレコーディングスタジオで録音。という流れです。今週の頭にナレーター2名と名古屋市内でレコーディングを行い、とりあえずCDの完成に漕ぎつけました。納期が短い中での、いろいろな作業のリレーというのは、各納期までにモノが届かないと、すべてが崩れてしまうため、責任者としてはヒヤヒヤものですが、やりがいも大きいです。

まー、端的に言うと、私はMなんだね。

ナレーション録音をした後に、編集作業をするエンジニアの人と意見が衝突し少しいらいらしました。

「設問と設問の間は何秒にしますか?」

「そうですねー、このままだと(録音時間の合計が)規定の30分に届かないので、10秒くらいずつ開けられますか」

「10秒くらいでは作れませんので、はっきり決めていただけますか」

「あぁ、じゃあ10秒ジャストで(あー、めんどくさ・・・)」

「ノイズはどこまで取りますか」

「そうですねー、結構乱れてますか?」

「それを言いますとキリが無いですので、1点1点確認をお願いすることになります」

技術に自信のある人って、皆さんこんな感じなんでしょうか(怒)

いや、怒ってはいないですよ、注文内容や責任範囲はそのつどはっきり決めるべきものですから。

ただ、もう少しうまい聞き出し方は無いのかな、と。

というわけで、とりあえず最低限の編集をしてもらい、mp3で持ち帰り、設問と設問の間の時間調整は、フリーソフトで編集しました。

こんなどたばたから生まれる試験問題も、世の中にはあります。