昨日、重要な文章はプリントして
毎朝繰り返し読んでいる、
もっと大切だと思うと
暗記して自分のものにしている
と書きました。
以前紹介したことのある次の文章を
どうしても暗記したくなりました。
『人々は毎日、外の世界で体験することを
写真に撮ってから、
この写真を自分の中に焼きつけています。
しかし、本当はこの過程は
まったく逆であるべきです。
私たちは望ましい絵をまず心の中に画き、
それを自動的にまわりの外の世界に
焼きつける力と能力を持っています。
これは実に簡単なことなのです。
これができるようになればあなたは
マスターです。』
(~ジョン・マクドナルド著 飛鳥新社刊
『運命の貴族となるために』より~)
前半で、われわれの陥りやすい
思考・行動様式を指摘しています。
これは私が「諸悪の根源」と思っていることで、
価値はすべて自分の外にあり、
自分はそれを受け取って生きる
それが当然だとする基本認識です。
それに対して後半には、あるべき考え方を
印象深い比喩で表現しています。
「外の世界に焼きつける
力と能力を持っている」
そして、
「あなたはマスターです」
という力強い言葉です。
人生の主人公、
運命の支配者、
というような、心を高揚させる
素晴らしい言葉です。
これを是非とも自分のものにしたい
と思い繰り返し暗唱しています。
同時にもう一つの文章も
暗記しようとしています。
それは、最近投稿した
「死の家の記録」に出ていた
「主体的な鉄人」です。
さきほどの文章を体現した人物
としてぴったり重なりました。
『彼はみんなをばかばかしいほどの
高みから見くだしていたが、
かと言って無理に背のびをしているような
ところはぜんぜんなく、
それが妙に自然なのである。
おそらく、権威だけで
彼を動かすことのできるような人間は
この世に一人もいなかったろう。
みんなに向ける彼の目は
こちらがどぎまぎするほど静かで、
まるで彼を驚かすことのできるようなものは
この世に何も存在しないのだ
と言っているようであった。』
(~ドストエフスキー著 新潮文庫
『死の家の記録』より~)
「見くだしていた」 だと、軽蔑しているようで
ふさわしくないような気がします。
「見下ろしていた」 の方が適切だと思います。
こちらには感情は含まれていず、
ただ高みにいるから、自然とみんなが
下に見えただけだ、ということです。
「みんなに向ける彼の目は
こちらがどぎまぎするほど静か」
という部分も、感情的なことはなく、
また意図的でもなく、
高みにいて、
脅威を感じることがないので
自然と静かな目をしている
という、とても余裕のある状態を
よく表しています。
この2つの文章を暗記し、
毎日暗唱して心に刷り込み、
完全に自分のものにできたら、
パワーストーンを内側に持つ
ことになります。
それから発せられるエネルギーで
気力あふれる生活へと
ステップアップできる
のではないかと期待しています。