あれから、翌日再び彼の訪問看護に行きました。
あえていつもと何ら変わらない気持ちで向かいました。
玄関インターホンを鳴らし玄関ドアを開けると、彼が真っ先に玄関に出て来ました。
その後ろから母親も申し訳ない顔をしながら出迎えてくれました。
彼に「また来ましたよ」と笑顔で声を掛け、握手しました。
部屋に招かれ入室すると、彼が嬉しそうに「これ‼」とロールケーキを手渡してくれました。
彼なりの喜びを表現していたのだと思います。
母親に夜間の様子を聞くと、本人は寝ずにずっと私の名前を呼び泣いていたとのことでした。
私としては後々不穏になる事を予期してその場で解決する方法をとりましたが、本人にとってはもの凄く動揺していた事がわかりました。
今までにも何人もの他利用者や職員にも衝動行動を直撃しているのに、一晩中涙を流して不穏になった事は前代未聞だとの事でした。
いつもは私の訪問中は同じ部屋の中で過ごすのに、今回ばかりはキッチンや居間に行ったりと落ち着きがありませんでした。
また、バイタル測定中もいつもは私の顔をちゃんと見るのに、今回は顔を背ける様子も見られました。
それ程までに、彼にとって私が離れて行くのではないかといった不安でいっぱいだったのでしょう。
私は終始彼にいつもと変わらない対応をし、帰り際に玄関で母親が見守る中、彼にハグをし「もう大丈夫」と伝えました。
母親も涙ぐみながら微笑んでいました。
最後に母親が「今この子凄い笑顔だった‼」とハグ中の彼の様子を伝えてくれました。
こうして、訪問を終え彼の自宅を去りました。
とても心地良い気持ちになりました。
そして、昨日の自分自身との戦いに最後まで逃げずに立ち向かえた自分にも乾杯~‼でした。
今回の出来事で、彼自身も何か学び得る事ができていたなら、それはそれで彼自身そして私の人生の宝にもなるのです。
この先、彼がまた自分のルーティンから外れてしまった時にどんな行動を起こすのか楽しみです。
その時に私が側にいたならば、私も私で再びそんな彼と向き合う覚悟を決め挑みます。
それが私の仕事に対する熱意や誠意でもあると思っています。
この先、この彼との人生旅路で何かイベントがありましたらまたシェアしていきますので。
次回以降も、またご愛読くださいませ☺