リストの解説。

1位のKawhiは自分の中で文句なし。
今日(9/5VSNuggets game2)ではPlayoffで初めてシュート不調の日で試合も負けちゃったけど、サイボーグもメインテナンスが必要、ということで問題なし。
地球上で最もGame7ラストショット打って欲しい人間(?)である。

2位のOG Anunobyは世界的に急上昇銘柄。
あのビッグショットは何年もハイライトで流され続けるでしょう。
これは決して後出しじゃないのを弁明したいんだけど、OGはずっとお気に入りだったんだよ。リーグで一番Kawhiism(つまりロボット的というか)を継承してるのってOGだと去年から思ってた。
OGの凄いところはあの残0.5秒のシュートを決めたことよりも、決めた後の態度だと思う。
表情変えずに普通に戻ろうとしたところ。あり得ないでしょ。
っていうか初めて見たよ。本人曰く、入ると思って打ったんで決まったからと言って騒ぐ必要ないでしょ。しかも、Nurseの戦略としては3番目くらいだったらしい。どれだけメンタル用意周到なんだよ。彼もまさにサイボーグだと思う。
フィジカル強いし、デフェンスは良いし、得意スポットからは安定して決められるし。
何より、なんか信用できる。Kawhiも若かりし頃(意識してみ始めたのは2年目過ぎくらいから)から信用できたなあ。

3位はLuka。
説明は要らないと思う。
そもそも18歳でEuroleagueを制覇し、史上最年少MVPにもなっている男である。
Luka見てると一体何目指してるの?って思う。
NBAチャンピオンすら通過点というか。
競技は違えどLukaはMessiの若い頃を彷彿させる。
18歳でW杯に出てゴールを決めたかと思えば、止まることなしにあらゆるタイトルを手に入れて、それでも止まらない。
Jordanブランドと契約したLukaだけど、その御大をも超えて行こうと余裕で思ってるのかもしれない。
先のシリーズGame3で脚を捻挫し、プレー出来ないと分かった時の超悔しそうな顔。もうシリーズはダメかなと思った矢先にKP欠場でのあの歴史的パフォーマンス。本物だ、と心の底から思いました。戦場に一緒に行って欲しいです。

4位のDragic、Lukaと同じSlovenian.
PlayoffでのHeatを見ていると分かるんだけど、コーチ、チームメイトから誰よりも信頼されているのはDragicだと思う。
よくHeatはJimmyが来て変わった。BamはじめとしたチームメイトもJimmyによって意識が変わったと言われることがある。
結果だけ見ると強ち間違いではない。
けど、ゲームが終盤の一番クリティカルな場面になる時、Jimmyは誰よりも勝利に貪欲なJimmy Bucketを演じるのに一杯一杯になってちょっと負けそうに見えることもある。(このplayoffでは全勝中だけど。Jimmy自身が以前どっかのpodcastで言ってたけど自分は学生レベルから今まで一度も勝ったことが無いって。)
その点、Dragicは冷静沈着。(に見える)
仮に戦場にいて、 Jimmyが行動するのに葛藤するようなことでも、Dragicはさっさと遂行してしまいそう。(想像だけど)
それとも、2017年のEurobasketで祖国を初めてヨーロッパチャンピオンへ導いたことが大舞台での大きな自信となったのかも。(その試合でDragicはFG12/22 35PTSでMVPに輝いてます。ちなみに18歳のLukaも22分出場して、試合最多タイの7リバウンドを記録した。素晴らしい。)

5位はJimmy。
上のDragic編でも書いたけど、Jimmyが来てMiamiは変わった。
なんせ現在はあと1勝でBig3王朝以来6年ぶりにカンファレンスファイナルへ出場することになるのだ。しかも下馬評East圧倒的No.1のBucks相手に3−0中。
当然Jimmyにとっても初めてのカンファレンスファイナルだ。

Heatの試合を見ていると、Jimmyの凄さはよく分かる。
とにかくゲームを通しての存在感が圧倒的なのだ。
否が応でもでもメディアはJimmyを持ち上げる。Heat=Jimmyという感じに。
1年ちょっと前はチームクラッシャーの問題児として取り上げまくってたのに(笑)
でも今期においてはメディアは間違っていない。
このPlayoff、唯一まだ負けていないHeatの勝利にはJimmyの存在が深く深く関わっている。
Jimmyのバスケは非常に手堅い。
この点はメディアが持ち上げるJimmyの派手なイメージと大きく異なる。


自分が思うJimmyの特徴としては、自分のできることできないことをはっきり分かっているという点だ。そして、自分のやりたいことを分かっている。いわゆるファクト認識能力が高いということだ。この点がRuss、Carmeloなどと異なる。
口では大きなこと言いながらも実は慎重な現実主義者、これがJimmyの本質じゃないかと思う。
NBA入った頃はバスケが下手だった、試合に出るためにまずはディフェンス能力を磨くしかなかった、と昔どっかのpodcastで言ってた。


シカゴ、ミネソタ、フィリー、口うるさいJimmyを厄介払いしたつもりで実はJimmyの方から見限られていた。目先の金とかマーケットの大きさよりも、自分をちゃんと受け入れられるだけの度量があるか、でしっかり相手の器を査定する。
勝負が掛かった重要な局面で一番排除したいのは能天気な楽観主義者だと思う。欲しいのは徹底的な現実主義者。リスク・リワードを天秤にかけた上で勝率が一番高い決断ができる人。
Jimmyに関しては、徹底的な現実主義者という点では間違い無いと思う。

ただ上記のDragicのところでも書いた通り、一番の大舞台、最後の最後で勝つということ、それがJimmyの経歴にはまだ無い点、これがJimmyが一番欲しているものだし、手に入れた時本物の勝利請負人へと変貌すると思う。


今期のHeatは本物だと思う。あわよくば昨年苦汁を飲まされた同期の優勝請負人(このリスト1位の人)とガチンコでやって真のpromised landへフランチャイズを導く姿を見たい。
最後の場面でJimmyが同じフロアにいてくれたら心強い。



長くなったので、続きの解説は分割していきます!