乗物
直して使えるモノは少し手がかかってでも手を入れて使い続けたい。
と思うのは、消費社会に対する反発とかではなくて、モノを作って生きている人間としてボクは当たり前のコトだと思っている。
いくつかの打合せや商談を終え、最寄り駅の駐輪場に戻るとボクの可哀想な自転車はパンクしていた。
タイヤを調べると二年程前に取替えた後輪に何箇所か割目が生じていて、パンクしていない前輪も結構な数の裂け目ができていた。
いつもよくしてくれる自転車屋さんまで10分程かけて押して行くと、若いお兄さんがタイヤ二本の交換で一万円弱かかり、今すぐにと云うわけではないけれど、ペダルのベアリングもそろそろ交換した方が良いと言う。
確かに最近ペダルを漕いでいる時に滑る感じがあるし、チェーンも替え時なんじゃないかと薄々と感じていた。
「自転車はパーツの集まりなので、勿論直していれば長いこと乗っては頂けます。なのでこの自転車に愛着があるのであれば喜んで直させて頂きます。でも、金銭的なコトを考えたら新しいモノが買えてしまいますし、、、」
お金のコトじゃない。
この自転車に特に愛着がある訳じゃない。
直せばまだ乗れる自転車を、新しいのを買った方が安くすむからとゴミにしたくない。
今乗っている自転車は、日本に戻ってきた時に実家で雨ざらしになっているのを見つけて譲って貰ったモノだ。
結婚式の引出物カタログからオーダーしたタイヤが小さい折り畳み自転車で、結局乗る事がないまま老化していってしまったらしい。
ボロボロに錆びていたパーツをばらし、一つ一つ、近くの自転車屋さんで譲って貰ったオイルと金ダワシでキレイにし、乗ることに決めた。
事あるごとにお金がかかり、もうその自転車の新品の頃の価格以上のお金はかけてしまっている。
でも、ボクは直しながら乗っていたい。新しいモノを買った方が安いからまだ使えるモノをゴミにするという考えがボクには出来ないから。
でも、新しい自転車を買えばタイヤも大きくなるし、車体も軽くなるし。今より数段快適になるコトは間違いがない。
その場で決断できなかったボクは、結局更に15分かけてパンクした自転車を家まで押して帰った。
その15分の間、ボクの頭の中はとても混乱していた。
そもそもボクは、乗物に対しては然程の物欲を抱かないタイプだ。
アメリカでは、出入りのデザイナー達がBMWやメルセデスに乗っている中、オーナーのボクは最後まで学生の時に月賦で買ったエアコンも付いてないシビックに乗っていたし、日本に来てからも機能性を重視して国産車に乗っている。
今の所はとりあえず、乗り心地のよい車に乗りたいとか、リスポンスのよいドライビングがしたいとかいった欲求は持ち合わせていない。
荷物がいっぱい入る日産のキューブ(内装だけはチョットだけ贅沢してるけど)と原付と家から駅まで辿り着ける自転車があれば文句はない。
でも、そろそろ潮時かな。
人並みの大きさのタイヤの自転車に乗れば、駅まで片道5分は短縮できるし、、、
帰りの道すがら、
ひょっとしたら、ボクはこの可哀想な自転車に愛着を感じているのかも知れないと思い始めた。
ボクは、あの憎らしい程真っ赤だった、冷房もパワーステアリングも、パワーウィンドウもついていなかったシビックに抱いていたのと同じ愛着を感じているのかも知れないと、、、
不自由を共にしたモノにはいつの間にか運命共同体の様に感情移入してしまうものみたいだ。
ボクは玄関にとまっている可哀想な自転車を想い、眠れない夜を過ごしている。
iPhoneからの投稿
と思うのは、消費社会に対する反発とかではなくて、モノを作って生きている人間としてボクは当たり前のコトだと思っている。
いくつかの打合せや商談を終え、最寄り駅の駐輪場に戻るとボクの可哀想な自転車はパンクしていた。
タイヤを調べると二年程前に取替えた後輪に何箇所か割目が生じていて、パンクしていない前輪も結構な数の裂け目ができていた。
いつもよくしてくれる自転車屋さんまで10分程かけて押して行くと、若いお兄さんがタイヤ二本の交換で一万円弱かかり、今すぐにと云うわけではないけれど、ペダルのベアリングもそろそろ交換した方が良いと言う。
確かに最近ペダルを漕いでいる時に滑る感じがあるし、チェーンも替え時なんじゃないかと薄々と感じていた。
「自転車はパーツの集まりなので、勿論直していれば長いこと乗っては頂けます。なのでこの自転車に愛着があるのであれば喜んで直させて頂きます。でも、金銭的なコトを考えたら新しいモノが買えてしまいますし、、、」
お金のコトじゃない。
この自転車に特に愛着がある訳じゃない。
直せばまだ乗れる自転車を、新しいのを買った方が安くすむからとゴミにしたくない。
今乗っている自転車は、日本に戻ってきた時に実家で雨ざらしになっているのを見つけて譲って貰ったモノだ。
結婚式の引出物カタログからオーダーしたタイヤが小さい折り畳み自転車で、結局乗る事がないまま老化していってしまったらしい。
ボロボロに錆びていたパーツをばらし、一つ一つ、近くの自転車屋さんで譲って貰ったオイルと金ダワシでキレイにし、乗ることに決めた。
事あるごとにお金がかかり、もうその自転車の新品の頃の価格以上のお金はかけてしまっている。
でも、ボクは直しながら乗っていたい。新しいモノを買った方が安いからまだ使えるモノをゴミにするという考えがボクには出来ないから。
でも、新しい自転車を買えばタイヤも大きくなるし、車体も軽くなるし。今より数段快適になるコトは間違いがない。
その場で決断できなかったボクは、結局更に15分かけてパンクした自転車を家まで押して帰った。
その15分の間、ボクの頭の中はとても混乱していた。
そもそもボクは、乗物に対しては然程の物欲を抱かないタイプだ。
アメリカでは、出入りのデザイナー達がBMWやメルセデスに乗っている中、オーナーのボクは最後まで学生の時に月賦で買ったエアコンも付いてないシビックに乗っていたし、日本に来てからも機能性を重視して国産車に乗っている。
今の所はとりあえず、乗り心地のよい車に乗りたいとか、リスポンスのよいドライビングがしたいとかいった欲求は持ち合わせていない。
荷物がいっぱい入る日産のキューブ(内装だけはチョットだけ贅沢してるけど)と原付と家から駅まで辿り着ける自転車があれば文句はない。
でも、そろそろ潮時かな。
人並みの大きさのタイヤの自転車に乗れば、駅まで片道5分は短縮できるし、、、
帰りの道すがら、
ひょっとしたら、ボクはこの可哀想な自転車に愛着を感じているのかも知れないと思い始めた。
ボクは、あの憎らしい程真っ赤だった、冷房もパワーステアリングも、パワーウィンドウもついていなかったシビックに抱いていたのと同じ愛着を感じているのかも知れないと、、、
不自由を共にしたモノにはいつの間にか運命共同体の様に感情移入してしまうものみたいだ。
ボクは玄関にとまっている可哀想な自転車を想い、眠れない夜を過ごしている。
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西荻窪 仙の孫 と 新橋 Queen of Chicken
なかなか外食をする時間がなく、、、
久々に。
西荻窪の中国料理店「仙の孫」は、親友である新高島平「剣閣」総料理長の塩野大輔氏の後輩?の早田氏がオーナーシェフを勤める店。
両氏ともにこのブログでは何度か紹介しているが、僕が崇拝する同年代の料理人達の二人。
先日中央線沿線の「美味しいの大好き仲間」の集いで伺った「仙の孫」。
鱈の卵と豚ハツ
豚の胃
香辛料が程よくて、ビールも途中に紹興酒が待ちきれない感じ
旬の野菜とクラゲ
新キャベツと春野菜の炒め
魚の名前を忘れてしまった、、、
香味とサクサクのころもと味のあるしっとりした魚の相性がたまらない
竹の子!
豚タン
がっつり辛みのわ効いた
冬瓜とアサリ
汁なし担々麺
ぷは~
美味しかった~
そして、新橋に先月オープンした「Queen of Chicken」。
アメリカでよく食べていたロティサリーチキンのお店。
美味しかったチキンの写真撮るの忘れた~!
お通しのバーニャカウダのお野菜をおかわりできるのが嬉しい。
入籍したばかりの友人のお祝いをしていたら、なんとケーキ入刀のサプライズ!
また行こ~っと。
iPhoneからの投稿
久々に。
西荻窪の中国料理店「仙の孫」は、親友である新高島平「剣閣」総料理長の塩野大輔氏の後輩?の早田氏がオーナーシェフを勤める店。
両氏ともにこのブログでは何度か紹介しているが、僕が崇拝する同年代の料理人達の二人。
先日中央線沿線の「美味しいの大好き仲間」の集いで伺った「仙の孫」。
鱈の卵と豚ハツ
豚の胃
香辛料が程よくて、ビールも途中に紹興酒が待ちきれない感じ
旬の野菜とクラゲ
新キャベツと春野菜の炒め
魚の名前を忘れてしまった、、、
香味とサクサクのころもと味のあるしっとりした魚の相性がたまらない
竹の子!
豚タン
がっつり辛みのわ効いた
冬瓜とアサリ
汁なし担々麺
ぷは~
美味しかった~
そして、新橋に先月オープンした「Queen of Chicken」。
アメリカでよく食べていたロティサリーチキンのお店。
美味しかったチキンの写真撮るの忘れた~!
お通しのバーニャカウダのお野菜をおかわりできるのが嬉しい。
入籍したばかりの友人のお祝いをしていたら、なんとケーキ入刀のサプライズ!
また行こ~っと。
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