FRBの公定歩合引き上げが各市場に与えるインパクト

今回のFRBの公定歩合引き上げは次のような影響を持つと思われます。

【ポジティブ】
ドル
米国株
欧州株
日本株

【ネガティブ】
ユーロ
中国株

【中立】
ブラジル株
インド株
ロシア株

公定歩合引き上げは当然、ドル高、ユーロ安要因です。

普通なら米国株にとってはマイナスと考えるべきでしょうが、
ダメージは最小限で、むしろ米国株は上がるとみています。

その理由は量的緩和政策の正常化は遅かれ早かれ着手しなければいけない
課題であり、バーナンキFRBは引き締めるべきところと、緩和を維持する
ところ(住宅ローン証券の買い取りなど)をきちんと峻別し、コンパート
メント化したアプローチで整然とその作業に乗り出したからです。

景気の基調は強いわけだし、いつまでも手をこまねいてはいません。

また今回米国が公定歩合を引き上げるのはアメリカから欧州への贈り物の
意味があるのです。なぜならPIIGS問題でEUがソフトランディング
するためにはユーロ安に導き、ドイツを中心とした輸出マシーンをフル回転
に持ってゆき、その勢いで南欧経済を引っ張り上げる以外に方法は無いからです。

欧州は景気が良くなるので欧州株、特にドイツ、フランス、英国株は買いです。

ドル高は日本株にとってもプラスです。

なお、中国株にとっては今回のドル高は明らかにネガティブです。
なぜなら人民元はドルにリンクされているのでドル高は中国の輸出競争力の
減退を意味するからです。