蒸し暑い夜だった。
今年は原発事故がらみの節電の所為でエアコンが使えないから部屋の中はまるでサウナだ。
だからタイミングを外してしまうといくら酒を飲もうがアルコールはみんな汗で流れてしまい眠ることができない。
扇風機はどうも体質に合わないようで使うと身体の具合が悪くなる。
しかたがないので私は布団の上で団扇を使い暗い天井を眺めていた。
じっとしていても額に汗が流れ、背中や尻に熱気が溜まる。
もともと寝つきがよいタイプなのだけれど、この状況ではなかなか眠ることができない。
それでも真夜中を過ぎたころに少しうとうとすることができた。
浅い眠り。
ピチョン。
私は水の流れる音で目が覚めた。
水道の栓の締め具合が弱かったのかしらん。
私は重い体を起こすと暗い部屋の中を台所へと向かった。
台所で水道栓を確認するとしっかりと締まっている。
それでも栓に小さなゴミが詰まっているのかもしれないと思って、一度水を流してから栓を締めなおした。
ついでにうがいをして水を飲む。
気を取り直して暑い布団に再び横になる。
今度はすぐに眠りが訪れた。
ピチョン。
水の流れる音で目が覚めた。
やはり水道の栓にごみが詰まっているのだろうか?
私は再び台所の流しへと向かった。電気をつけると流しの底は乾いている。水の音は水
道ではない。ではトイレか? 私はトイレも確認した。大丈夫。水は流れていない。では、
あの水音はどこから聞こえるのだろう?
疑問には思うが半分眠っているようなぼーっとした頭では正確な判断はできない。すべ
ては日が昇ってから、と思い私は布団へと戻った。
つもりだった。
背中が冷たいので目が覚めた。
辺りはまだ暗い。やはりひどく汗をかいたようだ。原発事故の責任は電力会社にあるの
になんでユーザーが苦労しなくてはいけないのだろう? 理不尽だ。
シャワーを浴びようと身体を起こしたときに、そこが布団ではないことに気が付いた。
布団が固い。もともと私は硬い布団を好むのだけれど、まるで地面のように固い。私の蒲
団がいくら硬くてもここまでは固くない。それに不思議なことに薄く水が張られている。
その張られた水を冷たく感じて目が覚めたようだ。
ここはどこだ?
で、夢落ち、と言うのはなしで、展開に詰まってしまいました。
すみません。
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シジン