ジョーンズさん | シジンの日記

シジンの日記

つれづれなるままに、心にうつりゆくよしなしことを、だらだらと書かせていただいてます。

ジョーンズさんは清掃夫だ。
町から委託されて町中を掃除する。
薄汚れた町を少しでも綺麗にしようと町から雇われた。
給料はそれほどもらえないけれど、ジョーンズさんはもくもくと町を掃除して綺麗にした。
町の端から端まで少しずつ、ジョーンズさんは町を磨き上げた。
掃除夫、掃除婦仲間からこびりついたガムの剥がし方やタバコのヤニの消し方を習うとジョーンズさんはすぐに実行した。
そうして町は少しずつ綺麗になっていった。
ジョーンズさんが掃除する綺麗な町は世界中から注目されてたくさんの人が訪れるようになった。
人が集まれば町は汚れる。
ジョーンズさんはますます忙しく町を綺麗に掃除しなければならなかった。
ある日、ジョーンズさんは町から表彰された。
町を綺麗にして、町に貢献したことが認められたのだ。
ジョーンズさんは清掃服を脱いで一張羅のスーツを着て町長さんから表彰状をもらった。
ジョーンズさんは少し誇らしかった。
けれどもジョーンズさんの給料は以前と変わらなかった。

ジョーンズさんの死後、町はふたたび以前と同じように薄汚れた町に戻ってしまった。
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シジン