毎月最初の木曜日午後7時開催のフランス料理とワインを楽しむ会、確か1984年に第1回を開催したはずだから39年続くワイン会である。コロナ禍で何度か休会があったもののまた続けられるようになったのは有り難いことだ。

 

白馬村の伝説の達人、胡氏の下で修業を積み天満橋で開業されたのが1983年、開店されて間もなく始めたのはこのワイン会ではなく、私が主宰のワイン大学定例会。上本町の近鉄百貨店ワイン売り場担当だった米本氏(現在は僧侶)のワイン会を引き継いだのがワイン大学定例会であり、パンをかじりチーズを摘まみながらのワイン会をフランス料理とワインの会にゴロっと変更したのであった。

 

クードポールさんのお客さんたち、覚えている限りで申し上げると近所の靴屋松本ご夫妻、プール学園の先生だった故影森先生ご夫妻、料理研究家の藤井さん、現在もご参加頂いている方お二人の他数名の方々にお集まり頂き第1回を迎えたはず。

 

当時はビールやウィスキーの水割りなど飲みながらの会食が多く、ワインはごく一部の人しか飲まない酒類の一つであったはず。

 

1984年に税制が改正され従価税が廃止され、所謂高級ワインがかなりお安くなってボルドーの格付赤ワインやブルゴーニュのグランクリュが手の届く値段になったためワイン会で飲んでもらえるようになった。

 

今では考えられないことだが、トリンバックのクロ・サンチューンやキュヴェ・フレデリック・エミールなどのアルザス、ルイ・ジャドーやルイ・ラトゥールのグランクリュの他、信じられないかもしれないがドメーヌ・アンリ・ジャイエのホンマモンも飲んでもらえた。美味しかったシャンパーニュも数々飲んでもらえたが今はとんでもない値段になってしまった。

 

さてさて、今回は南アフリカの高級スパークリングワインで乾杯、お料理は次の通り

アミューズは公魚のフリットに唐墨パウダー掛け

前菜は画像では解りにくいが鱈の白子のムニエルに野菜のコンカッセ入りのブール・ノワゼットに蕪のオーヴン焼き

続いて牛タンのハム仕立てと林檎と胡桃のサラダ

本日の魚料理はアカハタと蛤のナージュ

メインは蝦夷鹿いろいろな部位のポワレ左からロース、肩ロースそして腿。グラタン・ドフィノワにソース・ポワヴラード

フロマージュはデリス・デ・クレミエ・オー・トリュフとフルム・ダンベールに乾燥無花果

デセールはどでかい苺にキャラメルショコラとソルベ

 

新年1月のワインを楽しむ会は11日木曜日午後7時の開催 お問い合わせはル・ビストロ・クードポール田中さんまで。電話は 06-6941-8577