フランスではヨンヌ県で 10ha 栽培される黒葡萄セザールのペディグリーが変更された。以前は拙ブログのこちら で示したように

Pedigree confirmed by markers  PINOT × ARGANT
Prime name of pedigree parent 1  PINOT
Prime name of pedigree parent 2  ARGANT

遺伝子の解析結果として母親葡萄は理論上存在すると考えられるピノで実際に栽培されている葡萄ではなかった。父親はスペイン原産のアルガンとされていたが、最新の VIVC のデータはこちら父母両方ともその名が変更されている。新しい親子関係は

Pedigree confirmed by markers  PINOT × ARGANT
Prime name of parent 1  PINOT NOIR
Prime name of parent 2  GAENSFUESSER BLAU

母親葡萄はピノ・ノワール、父親はアルガンのシノニムとされていた Gänsfüßer 英語に置き換えられ GAENSFUESSER BLAU となっているがドイツ語表記でないとどう発音して良いか判らないはず。ゲンズフュッサー・ブラウと表記しておく。

つまり母親葡萄は理論上の葡萄とされる VIVC 番号70742 PINOT から実際に栽培されているピノ・ノワールに、父親は実質的には同じだが本来の名前がアルガンからゲンズフュッサー・ブラウに変更されたわけだ。

アルガン=ゲンズフュッサー・ブラウのVIVC データはこちら 、スペイン原産としてアルガンが本来の名前とされていたのが 2016年8月4日に名前を変更した事が分かる。また現時点では当該葡萄の原産国はブランクになっている、つまり原産国は特定できていないという事。

この例一つ見ても分かるように、葡萄の親子関係については現時点では結論が出ている訳ではなく、今後更なる変更はあり得る訳で、断定する事は避けるべきである。