レオン・ミヨという黒葡萄、拙ブログでは 2013年 1月 27日にこちら
で紹介した。4年近く前のことなのでこの葡萄に限らず多くの葡萄のデータは書き換えられていて当然なのかも知れない。
葡萄の遺伝子解明によりその親子関係が云々されるようになったのは1990年代後半のことである。始まったばかりと云っても過言ではない。
現在のところレオン・ミヨ
の交雑の状況などについては次の通りである。コピーすると
Prime name LEON MILLOT
Color of berry skin NOIR
Variety number VIVC 6806
Country of origin of the variety FRANCE
Species INTERSPECIFIC CROSSING
Pedigree as given by breeder/bibliography M.G. 101-14 O.P. × GOLDRIESLING
Pedigree confirmed by markers
Prime name of parent 1 MILLARDET ET GRASSET 101- 14 O.P.
Prime name of parent 2 GOLDRIESLING
Parent - offspring relationship
Breeder Kuhlmann, Eugène
Breeder institute code
Breeder contact address Private breeder
Year of crossing 1886
本来の名前(正式名称) レオン・ミヨ
果皮の色 黒
VIVC の分類に於ける整理番号 6806
原産国 フランス
種 種間交雑種
生産者発表の交雑に関する親子関係 M.G. 101-14 O.P. × GOLDRIESLING
遺伝子解析の結果 不明
(生産者発表の)母親 MILLARDET ET GRASSET 101- 14 O.P.
(生産者発表の)父親 ゴールドリースリング
親子関係について 不明
生産者 ウジェーヌ・クールマン
生産者学会コード 不明
生産者連絡先 個人の生産者
交雑の年 1886年
4年ほど前とは交雑の年とか食い違っている。というのも親子関係が全く同一の兄弟葡萄が3つも存在したのがその理由のはず。
また肝心なことは母親葡萄のリンク先が無いと云うこと。即ち名前は公表するものの裏付けは無いとの見解である。
さらにややこしいことに、類似する葡萄に次に示すもの
があるのだ。よく似た名前だが末尾の「O.P.」は付いていない。
類似するのは、MILLARDET ET GRASSET 101- 14 というフランス原産の黒葡萄だが、葡萄を収穫する目的で栽培されるのではなくあくまで台木として育てられる種間交雑種である。
一方、父親のゴールドリースリングにはリンク先が存在するし、拙ブログでもこちら
で取り上げた。
さてレオン・ミヨの兄弟葡萄について紹介すると、先ずは LUCIE KUHLMANN という黒葡萄で生産者も同じ、VIVC2 のパスポートデータはこちら
、レオン・ミヨは開発に協力した苗木屋の主人の名前だからルーシーは恐らく開発者の母親若しくは妻であると推測する。
もう一つの兄弟はMARECHAL FOCH マレシャル・フォッシュ、VIVC2 のパスポートデータはこちら
、これがカナダで栽培されている訳でレオン・ミヨと間違えられていた過去を持つのであろう。
さてレオン・ミヨの系図を示すサイトがある。コピーすると
おやおや、同じ系図を持つ6つの葡萄が出来たようになっているがエトワールⅠ、エトワールⅡそして Pinard ピナール、マレシャル・ジョフルは次の交雑による葡萄である。
Species INTERSPECIFIC CROSSING
Pedigree as given by breeder/bibliography MG 101-14 S.P. × GOLDRIESLING
Pedigree confirmed by markers
Prime name of parent 1 MILLARDET ET GRASSET 101- 14
Prime name of parent 2 GOLDRIESLING
これら4つの葡萄は、母親が微妙に異なる訳で兄弟ではないことが判明している。尚、この系図にマレシャル・フォッシュの名前は無い。とにかく昔の人はこういった交雑により無限と思われるほどの葡萄を造り出したのである。
さてレオン・ミヨのシノニムは4つで
194- 2 KUHLMANN
FRUEHE SCHWARZE
KUHLMANN 194- 2
MILLOT
ちなみに KUHLMANN と名の付く交雑葡萄は36も存在する。
最後になってしまったがこの葡萄が使えるフランスの IGP はローヌ地方の2つだけである。IGP Drôme ドロームと IGP Coteaux des Baronnies コトー・デ・バロニー。アルザスで開発されながら遠く離れたローヌで生き残っている訳で 2011年現在フランス全土での栽培面積は 78ha である。

