画像はフランス農学研究所のサイトのこちら
から拝借しました。
シュナンソンという人工交配種、フランス農学研究所が1958年に造り出した葡萄で親子関係は次の通りです。VIVC のパスポートデータからコピーさせて頂くと
Pedigree as given by breeder/bibliography GRENACHE NOIR × JURANCON NOIR
Pedigree confirmed by markers GRENACHE NOIR × JURANCON NOIR
Prime name of pedigree parent 1 GARNACHA TINTA
Prime name of pedigree parent 2 JURANCON NOIR
つまり交配に関わった人の発表した親子関係は母グルナッシュ・ノワール、父ジュランソン・ノワールであります。
次に遺伝子の解析を行った側から出た結論も同じく母グルナッシュ・ノワールで父ジュランソン・ノワール。
これら葡萄の名前を正式名称で云うと、母はガルナッチャ・ティンタ、父はジュランソン・ノワールという意味です。
シュナンソンの母ガルナッチャ・ティンタは云わずと知れたスペイン原産の黒葡萄、フランスではグルナッシュ・ノワールと呼ばれ南フランスを代表する葡萄の一つであります。
一方父親のジュランソン・ノワールは自然交配種で遺伝子の解析から次の親子関係と判明しました。
Pedigree confirmed by markers FOLLE BLANCHE B × COT N
Prime name of pedigree parent 1 FOLLE BLANCHE
Prime name of pedigree parent 2 COT
ジュランソン・ノワールの母親となる葡萄 Folle Blanche はロワール下流域で AOC Gros Plant du Pays nantais の主要品種として使われる白葡萄であります。フォル・ブランシュはフランスでは忌み嫌われた白葡萄グエの子孫とされていましたが、最新の VIVC のパスポートデータにはその記載がありません。
ジュランソン・ノワールの父親はコット、フランスでの代表的なシノニムはマルベックもしくはプレサックでしょうか(他にもいろいろありますけど)。このコットも交配種でありその親子関係も判明しております。コットの親子関係は
Pedigree confirmed by markers MAGDELEINE NOIRE DES CHARENTES × PRUNELARD
Prime name of pedigree parent 1 MAGDELEINE NOIRE DES CHARENTES
Prime name of pedigree parent 2 PRUNELARD
コットの母親はマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラン
トで、父親はプリュヌラール
であります。
余談ですがマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントは馴染み深いメルロー正式名称メルロー・ノワールの母親でもあります。メルロー・ノワールの親子関係は
Pedigree confirmed by markers MAGDELEINE NOIRE DES CHARENTES × CABERNET FRANC
Prime name of pedigree parent 1 MAGDELEINE NOIRE DES CHARENTES
Prime name of pedigree parent 2 CABERNET FRANC
即ちコットとメルロー・ノワールは異父兄弟の間柄であります。
さて話をシュナンソンに戻します。1958年の交配ですから耐フィロキセラなどは無関係なはず、人工交配に成功してから数年後南フランスのラングドックやプロヴァンスの各県で推奨葡萄として広まったため現在の栽培面積が維持された模様です。
この葡萄100% で造られたワインは結構あるみたいです。拙ブログで取り上げましたが、たとえばこちら
、
こちら
も毎年造られています。生産者のサイトはこちら
です。